レーガ・カルチョは30日、今週末に行われるセリエAの試合から、ビデオ・アシスタントレフェリー(VAR)の導入試験を開始することを発表した。

 VARは、ピッチ上の審判団とは別に室内試合映像をチェックし、主審からの要請に応じて微妙なプレーについての判定を行う。2018年ロシアワールドカップでの本格導入に向けて試験が進んでいる段階であり、ユナイテッド・サッカーリーグ(アメリカ3部)での試験導入に続いて、今月1日にはイタリア対フランスの国際親善試合でも試験的に用いられた。

 レーガ・カルチョは、国際サッカー連盟(FIFA)の規定に基づき、VARとピッチ上の審判団が接続されない「オフライン」の形で導入試験を行うと発表している。イタリア審判協会(AIA)のマルチェッロ・ニッキ会長が先日話していた内容によれば、VARは試合中に審判団と連絡を取って判定に影響を与えることはなく、試合後にビデオ判定に基づいた報告書を作成する。試合中の判定に影響を与える形での導入は来シーズン以降が見込まれている。

 導入試験は今週末のセリエA第7節以降、毎節2試合を対象として行われる。10月2日に行われる試合では、日本代表FW本田圭佑の所属するミランとサッスオーロの対戦、およびトリノフィオレンティーナ戦が対象試合となった。

 サッカーにおいては、試合結果に影響を及ぼす誤審がたびたび問題視される。日本代表の試合でも、今月行われたW杯アジア最終予選のUAE戦で、映像では明らかにゴールラインを割っていたように見えた日本のゴールが認められなかった。試合中のビデオ判定が用いられたとすればゴールが認められていた場面だったかもしれない。

 イタリアは、今年1月に国際サッカー評議会(IFAB)がビデオ判定の導入推進を発表したことを受け、他国に先駆けて導入を決断した国のひとつだった。今後も各国で導入の動きが進められていくことになりそうだ。