就任から20周年を迎えるアーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は、自身の未来に関して何も断言しようとはしていない。現地時間30日に行われた会見でのコメントを、クラブ公式ウェブサイトが伝えている。

 1995年から96年にかけて日本の名古屋グランパスを率いていたヴェンゲル監督が、アーセナルの招聘に応じて就任が発表されたのは96年10月1日だった。今週には、就任から20年目を迎えることになる。長くとも数年で監督を交代するクラブが多いサッカー界において、1つのクラブを20年間率い続ける監督の例はわずかでしかない。

 だが、アーセナルとの現在の契約は来年の夏までとなっており、今シーズンが最後の1年間となってもおかしくはない。スキャンダルにより退任したサム・アラダイス氏の後任として、イングランド代表監督に招かれる可能性も取りざたされている。

 今後もアーセナルの監督を続投し、「就任25周年」を迎える可能性があるかどうかとの質問に、ヴェンゲル監督は「どんな可能性も否定はしない」と返答。「良い仕事をしたいと思っているが、明日にも終わるかもしれないということも受け入れる。これはラブストーリーであり、ラブストーリーは永遠に続いてほしいと期待するものだ。だが突然終わってしまう可能性も常にある」と続けた。

 クラブを20年間率い続けるというのは「現代の世界では非常に珍しいこと」だと認めつつ、結果が出なければすぐに監督を交代させてしまう風潮には警鐘を鳴らしている。「いつも新しい顔が見たいと思われているが、安定性は非常に重要だと思う。数字を見てみれば、かなり不安に感じられるものだ。イングランドにおける監督の(在任期間の)期待値の平均は18ヶ月だ。明るいことではない」

 現在プレミアリーグで3位に位置するアーセナルは、10月2日に行われる第7節の試合でバーンズリーと対戦。ヴェンゲル監督にとってはクラブでの「21年目」の最初の試合となる。