英紙『テレグラフ』は、イングランドサッカー界にはびこる不正の暴露を続けている。トッテナムなどで監督を務めたハリー・レドナップ氏が、選手たちが自分たちの試合の結果に「金を賭けていた」ことについて語ったとされる場面の動画が30日付で公開された。

『テレグラフ』紙は今週、長期にわたって行っていた“潜入取材“の結果として、イングランドの監督たちによる不正行為を次々と明るみに出してきた。イングランド代表を率いていたサム・アラダイス氏はその結果として退任に追い込まれ、QPRのジミー・フロイド・ハッセルバインク監督などに対しても不正の疑いがかけられている。

 潜入取材のターゲットとされていたことが新たに明らかにされたのは、過去にウェスト・ハムやサウサンプトン、ポーツマス、トッテナム、QPRなどを率いてきたレドナップ氏だ。同氏は、自身の率いていたチームの選手たちが、自分たちの試合を対象とした賭けを行っていたことについて語ったとされている。具体的にどのチームのどの試合であるかは明かされていない。

 選手は、自分たちのチームが試合に勝つことに賭けていたとのことだ。レドナップ氏のチームにとって、その試合はすでにシーズンの目標に影響しない消化試合であり、メンバーを落として不利な戦いとなることが予想されていたため、勝利に賭けた場合の倍率は高かったという。だが選手たちはレドナップ監督がメンバーを落とさないことを知っており、実際にチームはその試合に勝利を収めたと伝えられている。

 選手の中には、2万ポンド(約263万円)を賭けた者もいたとされている。冗談だとしても、「家を抵当に入れる」と発言した選手もいたというほど有利な賭けだとみなされていたようだ。

 選手が自身の出場する試合に金を賭けることは、当然ながらイングランドサッカー協会(FA)により禁じられている。レドナップ氏は試合後にその事実を知ったとみられるが、監督には不正の報告が義務付けられており、報告を行わなかったとすれば同氏自身も規則に抵触した可能性がある。