ウェスト・ハムのスラベン・ビリッチ監督は、今夏チームに加入したイタリア代表FWシモーネ・ザザを長い目で見守ってほしいと訴えている。1日付の英メディア『スカイ・スポーツ』などが指揮官のコメントを伝えた。

 ユベントスでプレーしていたザザは、買い取り義務付きのレンタルの形で今年の夏にウェスト・ハムへ移籍。来年完全移籍する際の移籍金はクラブレコードを更新する2400万ポンド(約31億5000万円)に設定されており、クラブとしては大きな期待を込めて獲得した選手だ。

 だが、ザザはここまで4試合に出場して無得点と、期待に応えることはできていない。サポーターからは「25ペンス(約33円)でも買わない」などと失望の声が上がり、一部では実際にウェスト・ハムが買い取りをキャンセルする可能性があるのではないかとの憶測もあるようだ。

 それでも指揮官は、かつてプレミアリーグで大活躍した名選手を引き合いに出してザザを擁護している。「新しい選手には時間が必要なものだ。(デニス・)ベルカンプを思い出してみれば、彼は1年くらい必要だったんじゃないか?」と語った。

「国外からやってくる選手は、たとえ最高の選手であっても、時間がかかるのが普通だ」とビリッチ監督。ユベントスでレギュラーではなかったザザは、すぐに万全のコンディションを整えられるわけでもないと主張している。

 元オランダ代表のベルカンプ氏は、アーセナルで中心選手として長年活躍したレジェンドだが、インテルから移籍してきた当初はイングランドへの適応に苦戦していた。ザザもこれから周囲の批判を沈黙させるほどの活躍を見せることができるのだろうか。