現在マンチェスター・シティを率いる名将ジョゼップ・グアルディオラ監督は、現役時代にバルセロナから放出される可能性もあったが、監督を務めていた故ヨハン・クライフ氏がそれを止めたという。クライフ氏が生前に記していた自伝の中で明かされたとして、1日付のスペイン複数メディアが伝えている。

 今年3月に68歳で死去したサッカー界の“レジェンド“・クライフ氏は、1988年から96年までバルセロナの監督を務めた。90年にクライフ氏によってトップチームに引き上げられたグアルディオラ氏は、「ドリームチーム」と呼ばれた当時のスター軍団の中心選手の一人だった。

 だが、クラブは当初選手としてのグアルディオラ氏を高くは評価しておらず、放出を検討していたのだという。クライフ氏が生前に英国記者とともに著していた自伝が今月フランスで発売されるのに先立ち、仏紙『レキップ』がその抜粋を紹介したとしてスペインメディアが伝えた。

「バルサは彼を追い払おうと思っていた。彼は痩せっぽちで、守備は良くなく、空中戦は全くダメだとみなされていた。高みに到達するための基本的な能力があることは誰も見ていなかった。つまりプレーの賢さと、実行のスピード、そして技術だ。私がバルセロナにいなかったとすれば、彼がセグンダ(2部)のチームに売られていたのは間違いなかっただろう」

 バルセロナやスペイン代表などで選手として活躍し、2006年に現役キャリアを終えたグアルディオラ氏は、その後バルセロナやバイエルン・ミュンヘンの監督として数々のタイトルを手にしてきた。クライフ氏の慧眼がなければ、世界屈指の名将と評される現在のペップもなかったかもしれない。