日本代表は5日、翌日のロシアW杯アジア最終予選のイラク戦に向けた練習を行った。

 これまで絶対的エースストライカーとして君臨していた岡崎慎司は9月のタイ代表戦でスタメン落ちを経験した。その試合では今夏からヨーロッパに移籍して上り調子の浅野拓磨が先発出場し、ゴールも決めた。

 その活躍を受けた岡崎はポジションを脅かされかねない状況だが、「個人的には早くそういう選手が出てきてほしいと思っていた」と浅野の台頭を歓迎している。

 それだけではない。「(金崎)夢生だったり、武藤(嘉紀)だったり、いろんな選手が今までもいた。大迫(勇也)もいい調子になってきてるし、(長沢)駿だったり、名前が挙がっている選手もいる。日本代表に関して選手がどんどん出てくるのは当然のことだと思うし、それがあるから自分も頑張れる」と、自らの発奮材料にしている。

「いろいろなポジションで競争があることによって、誰かがダメだった時に誰かがいるという安心感は日本代表に必要だと思うし、そういう意味では層がどんどん厚くなってかなきゃいけない」

 安定した地位ではなくチーム内の競争を求める岡崎だが、同時に自分に求められることも理解している。ゴールを決める、ムードメーカーとしてチームを盛り上げる…古参選手として日本代表の中で果たすべき役割は多岐にわたる。

「国内組には調子のいい選手もいっぱいいるし、海外組は結構厳しい状況があったりする。ただ、呼ばれた以上はやるべきことをやるのがやっぱり日本代表だと思うし、勝たなきゃいけないっていう中でどうやったら気持ちよく自分たちのペースでやれるかが大事」

 他の選手と競争しながらチームの勝利や自分のゴールといった結果にこだわる。岡崎の要求は簡単ではなく、これをクリアできないようであれば日本代表としてプレーする資格を得られないという最低条件なのかもしれない。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)