ロシアW杯アジア最終予選のイラク戦を劇的勝利で終えた日本代表は7日、次に控えるオーストラリア戦に向けて練習を行った。出場停止によりチームを離脱することになったDF酒井宏樹は、アウェイでの戦いに向かうチームメートたちへの期待や、今後の予選の戦いに向けた思いを語っている。

 酒井宏樹はイラク戦の後半にファウルでイエローカードを受け、初戦のUAE戦で受けたカードと合わせて2枚目。累積によりオーストラリア戦には出場停止となる。「去年1年ハノーファーでやってイエロー2枚でしたし、今年はまだ1枚ももらっていない」と酒井は自分が本来カードの少ない選手であることを強調しつつ、「そういう時もあります」と受け入れる様子を見せた。

 だが、ファウルを犯すべき場面と犯すべきではない場面の選択、ファウルを犯すとしてもカードを受けないようにする技術など、今後に向けた改善点も意識している。「世界の強いチームを見たら、必ずボランチだったり後ろの選手だったりが止めるべきところで止めているので、まだまだそういうところは僕にも足りていないと思います。もちろんイエローを貰わないファウルで止めるのが一番ですが、ユベントスやアトレティコ(・マドリー)などはそれが抜群にうまいから絶対にピンチに持っていかれないですし。細かいところですが、突き詰めていきたいと思います」

 日本サッカー協会(JFA)は7日に、酒井がチームを離脱してマルセイユへ戻ることを発表した。酒井自身は「残りたい気持ちはあった」として、その意志を伝えたとのことだが、「コンディションを保つためには間違いなく正しい判断だと思う」と決定を受け入れた。

 自身はチームを離れるが、もう1試合を戦うチームメートたちに連勝を託す。「オーストラリアに入ったらみんな気を引き締めると思います。(2試合で)勝ち点6を取れるように。もう浮かれている選手はいないと思います。というか、浮かれる内容でもなかったと思いますし」

 ここまで2連勝同士だったオーストラリアとサウジアラビアは6日に行われた試合でドローに終わり、グループBは日本も含めた4チームが1ポイント差にひしめく混戦となっている。「簡単じゃないですからね。そんなに簡単な試合はないですし、こういう緊張感は絶対これからも出てくると思います」と酒井はコメント。「求められるのは勝ちだけ、本当に勝ち点3だけですね。どんな内容の試合をしてもW杯に出なければ意味がないので、チケットを勝ち取れるようにやるだけです」と今後も続いていく最終予選の戦いへの意気込みを口にした。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)