日本代表は10日、翌日のロシアW杯アジア最終予選のオーストラリア戦に向けた公式練習を行った。

 前日の練習を左足首の痛みで欠席していた岡崎慎司は、その状態について問われると「大丈夫です」と万全を強調。9日の練習も参加できたが「今日はもっといい状態で練習するため」に回避したと欠席の理由を明かした。すでに試合出場も問題ないという。

「僕の場合は多少痛くてもできるし、そんなこと言ってられる状況でもない。自分がやれないという気持ちを出すだけでも、チームには大きなマイナス要素が出ると思うし、雰囲気も悪くなると思う。自分はそうしたくないので、チームをいい雰囲気にするためにもプレーしたい」

 アウェイでの大一番を前に強い気持ちを見せた岡崎は、勝負の鍵は「トップ下に入る選手がのびのびやれている」ことだと語る。そのための自らの役割も最近になってようやく整理されてきたようだ。

「やっぱりキヨ(清武弘嗣)だったり、(香川)真司だったり、トップ下に入る選手がのびのびやれている時、このチームはうまくいくと思う。そうなった時に自分だったら、FWの役割はもちろんゴールを取ることもそうだけど、あいつらといかにうまくリンクしていくか。

トップ下と(FW)の距離感だったり、ポジショニング、どう生かし生かされしていくのかがテーマだと思う。自分も海外でやってきて、個でズバ抜けてるやつはいっぱいいるけど、コンビで戦っていくやり方が日本には一番合ってるんじゃないか」

 UAE戦で問題になった中央の渋滞が改善されつつあり、サイドの選手が強みを生かせるようになってきた今、FWにはボールキープや囮になるランニングでトップ下の力を引き出すようなプレーが求められる。ゴールを奪うことだけでない自分の役割が明確になってきたと岡崎は話す。

「点が取りたいって言って真ん中に立っててもボールが来ないわけじゃないですか。だったらチームがうまい状況になるのに自分が(できること)っていうのは、レスターで自分がやっていることなので、それと結果一緒なんやなと。自分が求めてるプレーはクラブでも代表でも一緒って意味ではすごく整理できた感じです」

 この考えはUAE戦でチームが無得点に終わった後から意識し始め、イラク戦で確信に変わったという。

「個人がズバ抜けていたらいいんですけど、日本はまだそこまで、海外でそれを発揮できてる選手はいないわけじゃないですか。それよりもトータルで勝負してる選手が多いわけで、能力だったり、気の利くプレーだったり。だったら俺らの戦い方があると思うし、その中で俺がFWに入るんだったら、トップ下との関係性が一番重要だと思う」

 オーストラリア戦で1トップのFWとトップ下で起用される選手は流動的で、まだ誰が先発するかわからない。岡崎の状態次第では浅野拓磨や小林悠にチャンスが回ってくる可能性もあり、トップ下にイラク戦で活躍した清武弘嗣を使うか香川真司に大役を任せるか、様々な選択肢が考えられる。それでも迷いを払拭した岡崎は、出場すれば確実にチーム力を向上させるプレーを見せてくれるはずだ。

(取材・文:舩木渉【メルボルン】)