Jリーグの村井満チェアマンは12日に行われた理事会後の記者会見で、来季のJ1リーグ戦は2ステージ制+チャンピオンシップ(CS)を廃止し、1ステージ制に移行することで承認されたと発表した。

 1ステージ制は全34節で最多勝ち点を獲得したチームが優勝する方式であり、J1では2005年から2014年までの10シーズンで行われていたが、2015年から2ステージ制へと移行した。

 一方の2ステージ制はシーズンの前後半戦でそれぞれ優勝チームを決め、年間勝ち点上位チームを交えてCS(年間優勝チーム決定戦)を行う方式である。

 2ステージ制導入に際しては、大会方式の複雑さや年間勝ち点の少ないチームが上位に入る可能性があるなどの理由から多くのサポーターからの反発もあった。

 それでも、シーズン中に見所の山場を設けて放映権収入を増やすために2ステージ制移行を決行。昨年末、2ステージ制初年度となるシーズンを終えた村井チェアマンは「兆しは感じられたというレベル」と総括していた。

 しかし、来季から英・ロンドンに本社を置くパフォームグループの『DAZN(ダ・ゾーン)』がJリーグの放映権を取得し、10年総額2100億円の放映権契約を締結したことで1ステージ制の復活に踏み切った。

 先月20日の理事会後の会見で、村井チェアマンは「(1ステージ制移行が)すでに決まったように報じられていますけど、決まっておりません」と否定する一方、2ステージ制の廃止については「議論はしている」とレギュレーション変更の可能性を示唆していた。

 村井チェアマンはこの日の会見で、日程面に対する懸念点が2シーズンで1ステージ制に逆戻りした最大の理由であると説明している。

 2ステージ制の場合、リーグ戦の結果や天皇杯の勝ち上がりなどによっては翌シーズンまで約4ヶ月間に渡って公式戦が開催されないクラブが出る場合がある。

 また、2015年シーズンはACLの勝ち上がり次第で1クラブだけが他クラブに先駆けて最終節を行う可能性があり、優勝争いに向けた公平性が失われ得るという問題があった。
(※2016年シーズンは最終節を11月3日に早めたことにより、この問題は解消)

(取材・文:今関飛駒)