JリーグYBCルヴァンカップの決勝戦が15日に行われ、PK戦の末に浦和レッズガンバ大阪を下して13年ぶりのリーグ杯優勝を果たした。

 大会MVPには浦和の李忠成が選ばれた。先発出場ではなかったが、後半途中から出場すると、コーナーキックから自らのこの試合のファーストタッチでチームを救う同点ゴールを挙げた。その活躍が評価されての受賞となっている。

「今回こういうものをもらえたのは何か神様からのメッセージだと思うので、やはりチームが辛い時に『李がやってくるぞ』とか、『あいつがきたな』とか、『あいつがいるから』という選手になりたい」

 途中出場で見事な結果を残した李は、意欲に燃えている。ベテランの域に差し掛かっているが、プレーへの意欲と成長への貪欲さは全く失われていない。むしろ年々凄みを増しているようだ。特に今季にかける意気込みは人一倍だ。

「色々な努力をしましたけど、海外にいた時に半年くらい自分の足で歩けなかった。それがすごく長かったのでフィジカルがフィットするのはすごく難しかったですけど、いまではもう過去のこと。変え難きを変えてきたので、これからはそれを糧に飛躍する李忠成であってほしい」

 プレーしたくてもできない苦しい経験をしたからこそ、李はゴールに飢えていた。その強い気持ちが大舞台でのゴールを引き寄せた。「第1回目のルヴァンカップだったので、そのMVPになれたことはすごく嬉しいし、その優勝が浦和レッズというのも記録に残ることだったので、本当に素晴らしい日になった」と喜びを語る。

 そして、すでに次のタイトルに向けて頭を切り替えている。すぐ目の前にはリーグ戦の優勝争いが待っている。李は「いまからJリーグに切り替えて、2ndステージ優勝して、チャンピオンシップに行きたいと思う」と気を引き締めた。大事な時に仕事をするストライカーは虎視眈眈と輝く機会をうかがっている。

(取材・文:舩木渉)