インテルのキャプテンを務めるFWマウロ・イカルディは、一旦は和解に至っていたサポーターとの関係に再び決定的な亀裂が入った状況となった。

 発端となったのは2015年2月の一件だった。セリエAでのアウェイのサッスオーロ戦を終えたあと、イカルディはインテルサポーターに向けて自身のユニフォームを投げ入れたが、逆に投げ返されたことに激怒。サポーターと激しく衝突したが、その後の話し合いで和解に至っていた。

 しかし、今週イカルディが発売した自伝が問題を再燃させた。イカルディは著書の中で昨年の事件を振り返り、強い言葉でサポーターを非難。事件の経緯や自身の感情について述べた上で、「今はサポーターとの間にお互いへの敬意がある。チームの成功には彼らも大事な役割を果たしている」と締めくくった。

 だが結果的に、著書の記述はサポーターとの関係を再び悪化させている。熱狂的なサポーターズクラブ「クルバ・ノルド」は16日に公式サイトに声明を掲載し、イカルディの述べた事実関係には誤りがあると主張。イカルディは観客席の子供に与えたユニフォームを投げ返されたとしているが、これは「作り話」であり、イカルディは「嘘つき」だと非難している。

 イカルディの言動はインテルのキャプテンにはふさわしくないとして、「イカルディは、我々とはもう終わりだ。キャプテンマークを外せ、ペテン師」と明確な要求で声明は締めくくられている。もはや亀裂は修復不可能な段階に達したと言うべきかもしれない。

 インテルは現地時間16日に行われるセリエA第8節の試合で、カリアリとホームで対戦する。観客席のサポーターは、イカルディに対してどのような対応を見せるのだろうか。