J3の藤枝MYFCは13日、カンボジア1部のボンケット・アンコールからカンボジア代表FWチャン・ワタナカが期限付き移籍で加入することが決定したと発表した。クラブ公式サイトが伝えている。

 ワタナカは1994年1月23日生まれの22歳。昨年11月には来日して藤枝の練習に参加していた。加入を前提としたトライアウトではないとされていたものの、そのパフォーマンスはクラブを納得させるものだったようだ。

 ワタナカはカンボジア国内で非常に高い評価を得ている若手選手で、「カンボジアのメッシ」「カンボジアの至宝」とも称されている。カンボジア代表でもプレーしており、ワールドカップアジア二次予選では日本代表との試合にも出場していた。カンボジア人選手としては初のJリーガーとなる。

 13日にカンボジアのプノンペンで開かれた会見で、藤枝の小山淳代表は「カンボジア屈指のスター選手であるワタナカ選手をJリーグ初のカンボジア人選手として藤枝MYFCに迎え入れる事ができ、とても嬉しく思っています」と歓迎の言葉を述べた。昨年の練習参加で見せたプレーについては「ゴール前でのテクニック・スピードが素晴らしい選手だと大石(篤人)監督も絶賛」しており、「他国のトップリーグクラブとの獲得合戦」を制して契約に成功したとのことだ。

 ワタナカ本人は、「海外でプレーすることは小さい頃からの夢でしたので、今回は実現できとても嬉しいです」「アジアで一番サッカーが優れている日本でプレーできることは非常に良い経験になると思います」とコメント。これまで所属したクラブやファン、カンボジアのサッカー関係者やフンセン首相らへの感謝を述べている。

 Jリーグはカンボジアリーグとのパートナーシップ契約を締結しており、2016年シーズンからのJリーグ規定では、カンボジア人選手は外国人枠とは別の「AFC枠(アジア枠)」または「Jリーグ提携国枠」の選手としてリーグ戦出場が可能。なお、AFC枠とJリーグ提携国枠は同時に使用することはできない。