アンジェリーナ・ジョリーが夫ブラッド・ピットとの離婚を申請した理由は、「和解し難い不和」だという。具体的には、子育てに関する意見の不一致や、ピットの”行動”に関する問題などが原因だと伝えられている。

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離婚の理由が実際には何であるのか、私たちが詳細を知ることは決してないかもしれない。だが、二人の間に生じた夫婦関係と離婚に伴う問題は、私たちの誰にでも起こり得るものだ──ただ、付いて回るゼロの数が大幅に少なくなるだけで。

そこで、離婚とそれに伴うお金の問題について、二人を例に考えてみたい。

婚前契約の有無

ピットとジョリー夫妻が保有する純資産は、総額4億ドル(約406億2,980万円)以上と推計される。

婚前契約を交わしていれば、財産分与は大きな問題にはならずに済むだろう。ピットとジョリー夫妻の場合は、結婚前にそれぞれが所有していた財産については離婚後も当人のものとすることが取り決められていたようだ。また、パートナーとして暮らし始めて以降の収入は、子どもたちのために設立した信託基金に預けているという。

ジョリーは6人の子どもたち全員の身上監護権(子どもを監護し教育する権利義務)を請求しているとされる。

その他、夫妻の婚前契約には「不貞行為」に関する条項も含まれているとされている。ただ、離婚を申請した理由とされるピットの「行動」には、最近うわさになっていたフランス出身の女優マリオン・コティヤールとの不倫交際は含まれていないもようだ。うわさは事実ではないと報じられている。

財産の贈与

”あの”エンゲージリングはどうなるのだろうか?ジョリーのために特別にデザインされたエンゲージリングは、婚約した2012年当時の価格でおよそ25万ドルとされている。これを現在の価値に換算すると、約26万2,035ドル38セント(約2,662万円)になるとみられる。

米国の大半の州では法律に基づき、エンゲージリングは離婚後、妻の財産とすることが定められている。婚約指輪は結婚の約束の証だ。その婚約が破棄されれば、指輪は購入者の手元に戻る。だが、実際に約束が果たされ、結婚が成立すれば、指輪はたとえその後に離婚をすることになったとしても、受け取った側の所有物となる。


これは、配偶者間での財産の贈与であり、ピットがこの婚約指輪のために支払った金額が、ジョリーに譲渡されたということになる。この規則は、米国の全ての納税者に適用される。

扶養手当と養育費

保有資産はピットよりも少ないとみられるジョリーは、離婚後の扶養手当を要求していないという。だが、もし請求するとすれば、手当は双方が夫婦として暮らしていた間の生活スタイルや生活水準から考えて、「妥当」とみられる金額になる。税金との関連でいえば、扶養手当は一般的な収入と同様、課税対象となる。

子どもの養育費はどうだろうか。ジョリーが子どもたちの身上監護権を含む親権を獲得すれば、ピットにその支払いを求めるだろう。

違いは「世間の目」だけ

結婚も離婚も、場合によっては複雑なものになる。離婚に関する法的な問題、税金に関する問題は、分け隔てなく全ての人に関わるものだ。あなたが有名人でも一般的な働く人でも、子どもがいなくても大勢いても、多少の金額を貯めているだけでも何百万ドルも保有していても、問題は同じだ。

ただ、幸いなことに私たちのほとんどは、それほど(ジョリー・ピット夫妻ほど)世間の目にさらされることなく、この問題に対応することができる。

Kelly Phillips Erb