自発性があり何でも進んでやる人は、自宅勤務に向いている。そうした人は、仕事に関する規則がより少なくても気にせず、徹夜で働く傾向が強い。孤独でもサポートが少なくても、同僚との共同作業が少なくても気にしない。

こうした人のうち実際に自宅で働いている人はとても幸せで、43%が仕事が大好きだと言っている。だが逆にオフィスに通って働かなければならない場合はその幸福感が激減し、仕事が大好きだという人はわずか24%だ。

このデータの基になっているのは、インターネット上で実施された「あなたの性格は自宅勤務とオフィス勤務のどちらに向いていますか」という無料診断。10の質問に応えると、自分の性格がどちらに向いているかの結果が表示され、さらに自分の性格が実際の勤務状況と合っているかを見ることができる。

またデータによれば、自宅勤務向きの性格で実際に自宅勤務をしている人のうち、仕事が嫌いだという人はごくわずかだった。これは予想通りの結果だ。

ではオフィス勤務向きの人は、どういう人かというと、彼らはオフィス勤務と関連づけられることの多い同僚との関係や一貫性、良識的な仕事量や明確に定義された期待値などを好む。だが驚きなのは、オフィス勤務向きの人が自宅勤務をしていても、31%は仕事が大好きと答えることだ。

つまり自宅勤務向きの性格の人にオフィス勤務をさせるよりも、オフィス勤務向きの人に自宅勤務をさせた方がいい。その理由の1つは、それぞれの性格が規則や明確に定義された期待値にどう対応するのかにあるのかもしれない。

オンライン診断では「あなたは規則や明確に定義された期待値があるのが好きですか。それとも厳密な規則に縛られない方が好きですか」と尋ねた。その回答から分かったのは、自宅勤務向きの人がオフィス内での規則の制約に適応しようとするよりも、オフィス勤務向きの人が自宅勤務の自由さや規則の少なさに適応しようとする方がうまくいく、ということだ。

また驚きだったのは、オフィス勤務向きの人で実際オフィス勤務の人々の不満の度合いだ。もともとの性質に合った環境で働くことができているのに、仕事が大好きだと回答したのはわずか19%だった。性格に関係なく、オフィス勤務には仕事が嫌いになる何かがあるようだ。

もちろん、オフィス勤務も悪いことばかりではない。オフィス勤務で仕事が大好きだという人々もいる。だがこの調査データは、自宅勤務には人々にとってより良い要素があるのではないか、それらの要素をオフィスに持ち込むことはできないだろうか、という問題を提起している。

例えば、多くのマネージャーはマネージメントが下手だ。どうやって部下を指導したり、やる気にさせたり、彼らにフィードバックを与えたりすればいいのかを知らない。

しかしそれは、必ずしも彼らのせいではない。どうやって部下を管理すればいいのか教わったことがないからだ。だから彼らは、しばしば細かい管理を行う。従業員の周りをうろうろ歩きまわり、どうでもいいような細かい質問を浴びせ、その結果、従業員から自主性(そしてエンゲージメント)を奪ってしまうのだ。

自宅勤務をしていれば、そうした細かい管理の多くを回避することができる。距離が離れているため、上司がデスクの周りを歩きまわることもない。ひっきりなしにメールを送ってくる上司もいるだろうが、デスク脇に立っている上司よりはずっと無視しやすい。

オフィス環境に自宅勤務の要素を取り込む方法はたくさんある。おそらく人間には、8時間座りっぱなしで働くよりも、短時間で集中して作業を行い、途中に休憩や立ったり歩いたりする機会を挟む働き方の方が向いている。デスクに個人的なアイテムを置くのもいいだろう。そしてマネージャーには、部下の効果的な指導法についての訓練を受けさせるといいかもしれない。

Mark Murphy