電気自動車大手テスラモーターズは10月2日、今年第3四半期(7〜9月)の出荷台数が2万4,500台に達したと発表。同時に第4四半期(10〜12月)の納車台数については、「期間が短くなる上に、休暇中に冬季の天候の中で納車するという課題もあるが、それでも第3四半期と同じか、わずかに上回る台数になる」との見通しを明らかにした。

同社は第3四半期、セダンの「モデルS」を約1万5,800台、SUVの「モデルX」を8,700台あまり出荷した。いずれのモデルも前年同期比では大幅に増加している。だが、今年第2四半期(4〜6月)に示した予想では、さらに多くの台数を出荷できるとしていた。

平均販売価格(ASP)から推計すると、第3四半期のこれら2モデルの売上高は、約25億ドル(約2,553億1,000万円)。アナリストらが予想していた23億2,000万ドルを上回ったことになる。ただし、テスラはこれら2モデルの第4四半期の出荷台数について、ガイダンスの中で「前期とほぼ同じ」としている。つまり、アナリストらが予想する同期の売上高27億1,000万ドルは、達成できない見通しがすでに示されたということになる。

生産台数を増やせない?

今年第3四半期の生産台数は、「モデルS」と「モデルX」を合わせて2万5,185台だった。前期比で37%、前年同期比で92%の大幅な増加を記録している。しかし、それでも週当たりの生産台数は合わせてわずか1,937台だ。

第2四半期の決算発表時にテスラが発表したプレスリリースによれば、生産台数は第3四半期に「週当たり2,200台で安定」の見込みとされていた。さらに、それ以前のガイダンスでは、同期に週当たり2,400台を生産、第4四半期中の生産台数は、3万1,200に増やせる見通しとされていた。

生産台数に関してテスラが示していた第4四半期の見通しもまた、達成できずに終わることになりそうだ。10月2日のテスラの報道発表によると、同期の生産台数は計画的なダウンタイムを取ることがない場合でも、前期と同じ2万5,185台か、それをわずかに上回る台数だという。

テスラは発表文の中で「第4四半期は第3四半期よりも短い」と述べている。確かに12月には感謝祭やクリスマスの休暇があるが、どちらの四半期も92日あり、同社の期末は最終月の末日だ。テスラはこの発言で、一体何を言わんとしているのだろうか。

問題の「値引き」の影響は?

テスラは期末在庫を減らすために、第3四半期の最終月に販売を強化していた。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は禁止していたはずの値引きが行われていたことについてツイッターで、「世界中のごく限られた一部で行われた」と述べたが、同期のASPや粗利益にはどう影響したのだろうか。テスラ本社と値引きを行っていた販売店のやり取りから、割引の幅は10%以下だったとみられることが分かっている。

同社は利益が見込みを大幅に下回ることで知られている。第3四半期の利益も予想を下回ることになれば、利ざやの大きい車が利益を出さないということで、同社の採算性には大きな疑問符が付けられることになるだろう。

Chuck Jones