私はいつも、サイバー泥棒がいかに深刻な問題かを認識していない人が多いことに驚かされる。現在、サイバー泥棒は世界で最も大規模な犯罪のひとつで、年中無休で行われているのだ。

では、自分のお金をどうやってサイバー泥棒から守ったらいいのか。予防策は数多くあるが、アプリメーカーSNDRのショーン・マーフィーCEOが、中でも重要な5つの予防策を教えてくれた。

自己資金を1か所で保管するな

銀行口座が不正操作される可能性に備えて、複数の銀行に口座を持とう。そうしておけば預金全額が危険にさらされることはない。1か月分の請求書の支払いに足りる金額だけを入れた当座預金口座を持っておくのが賢明だ。

貯蓄や投資、その他の目的のための資金は別の口座で保管しておくべきだ。管理は面倒になるが、決済も貯蓄もひとつの口座で行うよりはずっと強力な防護策になる。

デビットカードを使うのはやめろ

デビットカードが不正操作された場合、当座預金口座から資金が流出して残高不足になり、未清算になったりする可能性がある。代わりにクレジットカードにすることで、即座に金銭を失う被害に対するより強力な防護柵になる。

強力なパスワードと2段階認証を使おう

銀行に2段階認証のシステムがあるなら、ぜひともそれを利用すべきだ。テキストメッセージでワンタイム・パスワードが送られてきて、それを使って銀行口座にログインするシステムだ。

通常のパスワードと組み合わせて使えば、極めて強力な保護策になる。銀行がハッキングされた場合に自分を守ってくれるものにはならないが、自分が原因で個人情報を盗まれることがないようにしてくれるシステムだ。

携帯電話の充電ステーションは使うな

充電がなくなりそうな時、カードを読み取り機に通して無料で携帯電話の充電ができるのは便利に思えるかもしれないが、利用する前によく考えた方がいい。充電ステーションで充電中の携帯電話からも、情報が盗まれる可能性はあるのだ。「ジュースジャッキング」という名前もついている確立された攻撃手法だ。

ガソリンスタンドやコンビニで、人目につかない場所に設置されているATMも使わないようにしよう。こうしたATMは、詐欺師たちの格好の標的だ。

クレジットカード情報の入力を要求するアプリに用心を

通常のアプリストアの外でクレジットカード情報の入力を要求するようなアプリはまともでない可能性がある。特に「あなたはウイルスに感染しています。10ドル入金してください」「あなたのファイルを全て暗号化しました。有料で解除します」など、あなたを脅してくるようなアプリはその可能性が高い。

オンラインで取引をする場合、「詐欺やフィッシングに用心すること」が重要だとマーフィーは付け加える。「情報化時代は、私たちにとてつもない利便性をもたらしたが、同時にハッカーや詐欺師たちにも、不正アクセスによって簡単に大金を盗み取る便利な方法を与えた」と彼は言う。

「心当たりのない電話やメールが来たら、すぐに自分の個人情報を渡してはならない。電話を切るかメールを削除して、直接、金融機関に問い合わせるべきだ」

John Wasik