米大統領選に向けたテレビ討論会で、共和党候補ドナルド・トランプが繰り返し鼻をすすっていたことが注目を集めている。医師であり、大統領選の予備選に候補として名乗りを挙げたことがあるバーモント州のハワード・ディーン元知事(民主党)は9月27日、「コカイン使用者か?」とツイッターに投稿していた。

確かに、鼻からコカインを吸引していることは、鼻をすすることや鼻血の原因になる。だが、慢性的に(つまり継続的に)鼻をすするようになる理由は以下に紹介するとおり、その他にも数多くある。

アレルギー

最もよくある原因はアレルギーだ。今の時期(8〜11月)なら、ブタクサアレルギーが最も考え得る。また、9〜10月にはカビや菌類が原因になることも多い。

慢性副鼻腔炎

副鼻腔炎を起こすと、粘液がうまく排出されなくなり、呼吸が苦しくなる場合がある。また、鼻ポリープなどができたり、鼻中隔湾曲症などの変形が生じたりした場合にも、同様の状態が起こり得る。さらに、ウイルスや細菌、真菌への感染もよくある原因だ。

胸焼け(胃食道逆流症)や嚢胞性線維症、免疫系の問題も、慢性副鼻腔炎の原因となる。

鼻をほじりすぎた?

鼻をほじることが鼻腔の炎症の原因となり、鼻血が出ることもある。

鼻にピーナッツが詰まっていた?

子どもが鼻に何かを詰まらせることはよくある。豆類やピーナッツなどを自分で鼻腔に詰め込んでしまい、それが炎症の原因となるのだ。大人でも、そんなことをしてしまう人はいる。

頭部を繰り返し負傷?

フットボールやボクシング、サッカー、アイスホッケーなどのスポーツで頭部を殴打していることが炎症の原因となったり、脳脊髄液が漏れて鼻腔に入る原因になったりする場合がある。

刺激物への反応

鼻をすする原因となる刺激物には、パフュームやコロン、たばこの煙、空気が悪いことなどがある。トランプは少し鼻が詰まっていたようでもあり、これらのいずれかが原因かもしれない。冷たい空気やまぶしい光なども、原因となる。


妊娠

トランプには該当しないだろうが、妊娠第3期(後期)には鼻づまりの症状がみられることが多い。この場合、症状は出産から数週以内に解消される。

泣いていた?

議論を戦わせるのは、厳しいことだ。非常に傷つきやすい人や共感する能力が高い人、同情心が強い人は、泣いてしまうこともある。

チック症

筋肉が無意識に動いてしまうチック症は、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、筋肉が突発的に速い不随意運動を繰り返すミオクローヌス、強迫性障害、てんかん、トゥレット症候群などとも関連がある。不安神経症やストレスがチック症を引き起こすこともある。

出血性障害

アスピリンや血液希釈剤など血液凝固の機能を低下させる薬剤を使用している場合、血友病などの出血性疾患は、鼻血の原因になる。

治療薬

血圧の薬や勃起不全治療薬、抗うつ剤、抗精神病薬、避妊薬など、服用している薬の副作用も考えられる。これらの他、アレルギー性鼻炎の治療に使用されるステロイドの点鼻薬が鼻腔に炎症を起こすこともある。


Bruce Y. Lee