新しい世代の従業員たちは、労働市場に加わり、そして管理職に就いていく中で職場に新たな考え方を持ち込む。今そうした世代にあたるのが、1980年以降に生まれた「Z世代」や「ミレニアル世代」と呼ばれる人たちだ。

人材サービス大手の蘭ランスタッドは今年6月22日から7月11日にかけて、コンサルティング会社の米ミレニアル・ブランディング、英モラー・コンサルティングと共同で世界10か国の4,000人以上のこれら世代を対象に調査を実施。働くことに関する考え方について尋ねた。先ごろ公表された調査結果によると、彼らが職場に求めるのは主に、以下のようなものだ。

リーダーの役割

「働くミレニアル世代は基本的に、職場を自ら形作りたいと考えている。貢献するために、そして自らが役割を果たすことが、社会にどのような直接的な利益をもたらすのか確認するために」と、人材サービス大手ランスタッド・ノース・アメリカのジム・リンク最高人事責任者(CHO)は話す。

また、彼らが考える良いリーダーに求められる重要な資質は、正直さとコミュニケーション能力、親しみやすさ、自信、支援しようとする姿勢だという。

自らリーダーになりたいとの強い希望を持っているZ世代は約84%、ミレニアルは79%だった。さらに、現在所属している組織でリーダーになりたいと答えた人は、どちらのグループでも60%程度だった。

共に働く

調査に参加した人たちの大半は、自分はチームの中で働く準備が「非常によくできている」または「よくできている」と答えた。さらに、彼らは指導する立場に就くことに意欲的であるほか、職場において最も重要なのは同僚たちだと考えている。

管理職に対しては、半数以上が「話を聞いてくれること」「意見を尊重してもらえること」を期待している。また、41%は自律的に仕事をさせてもらいたいと望んでいる。

約45%は定期的な助言やフィードバックを期待している。ツイッターやソーシャルメディアへの投稿で即座に反応を得ることに慣れている彼らにとっての「定期的に」は毎週、あるいはプロジェクトや担当業務の終了時を指し、「毎日」を意味する場合さえある。年次評価を受けたいという人は、1%以下にとどまっている。


職場環境

職場が提供する福利厚生制度について、これらの世代が最も重要と考えるのは、働き方の柔軟性(フレキシビリティ)だ。19.1%がこの点を最重要の項目に挙げており、次いで医療保険への加入を挙げた人が16.9%だった。特にZ世代はフレキシビリティを最も重視しており、医療保険が最も大切だと答えた人を5%近く上回った。確定拠出年金(401K)への加入を最重要項目に挙げた人は、10%にも届かなかった。

前出のリンクによると、「この世代の若者たちの集中力が続くのは8秒間」だ。そのため、「彼らが最新の情報を入手し、それについて他者とコミュニケーションを取るのにかかる時間と同じ時間内に、彼らに伝え、価値観を示し、彼らから価値を導き出す能力が必要だ。それは、それらを瞬時に実行できるということだ」という。「これらは今後、仕事がどのように行われるかを劇的に変化させるだろう」

テクノロジー

従事する産業として最も人気があったのはIT(24.9%)だった。次いで希望する人が多かったのは、テクノロジー(19.8%)。仕事以外の生活の中でテクノロジーとデジタル・コミュニケーションが非常に大きな比重を占めている彼らの目には、そうした状況を可能な限り受け入れようとしない職場は、時代遅れに映るだろう。

彼らが勤め先の企業に取り入れてほしいテクノロジーは、ソーシャルメディア(41.4%)、ウェアラブル端末(26.5%)、バーチャルリアリティー(26.1%)、ロボット(20%)という結果になった。

Karsten Strauss