今の時代、テクノロジー関連の知識や経験は履歴書にほぼ不可欠な要素だ。そして今は、ベビーブーマー世代のエンジニアがこぞって定年を迎えている時代でもある。こうしたなか、テクノロジーと工学は、これから就職する学生たちにとって、これまで以上に重要な学科となっている。

IT関連職やエンジニアの道に進むために学ぶ上で、一番いい大学はどこだろうか。その答えを提供してくれるのが、世界の高等教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)だ。当サイトでは以前、THEが作成した2016年世界大学ランキングとその欧州版を紹介した。

THEでは、異なる複数の学科について、どの大学が最高のプログラムを提供しているかのランキングも作成している。今回は、テクノロジーと工学の分野で最も優れたプログラムを提供している大学のランキングを紹介する。

世界大学ランキングでは、上位はアメリカの大学が多かった。だがテクノロジーと工学のプログラムに絞った大学ランキングでは、中国やスイス、イギリス、アメリカ、シンガポールといった多様な国の大学が上位にランクインしている。

ランキングで3位に入ったのは、世界的に有名なオックスフォード大学。同大学はTHEの総合ランキング(世界大学ランキング)で1位、世界で最も評判のいい大学ランキングでは5位だった。

2位は、シリコンバレーのスタートアップ企業やグーグル創業者を輩出したスタンフォード大学。同大学は、大学評判ランキング、世界大学ランキングともに3位を獲得している。

そして1位に輝いたのが、カリフォルニア工科大学(カルテック)だ。カリフォルニア州パサデナ(ロサンゼルス郊外)を拠点とするカルテックは、THEの大学評判ランキングで10位、世界大学ランキングでは2位につけた。

多様な評価基準

米国の大学に絞り、投資利益率に基づいて毎年順位を決定しているフォーブスのランキングとは異なり、THEの評価は世界中の大学を対象とし、教育の成果や研究、知識移転、大学の「国際観」などを順位決定の基準としている。

THEが評価基準とするのは主に、学習環境、実施されている研究の件数、研究結果の影響力、職員の国際的な視野、大学の収入、評判など。2011〜15年の間に発表された論文数が1,000に満たない大学、行われている研究の80%以上が一定の領域に限定されている大学、学士過程の教育を提供していない大学は、調査対象から除外している。


テクノロジー&工学に絞った大学ランキングの上位12校は、以下のとおり。(かっこ内は所在地と総合ランキングでの順位)

1.カリフォルニア工科大学(アメリカ・カリフォルニア、2位)
2.スタンフォード大学(アメリカ・パロアルト、3位)
3.オックスフォード大学(イギリス・オックスフォード、1位)
4.マサチューセッツ工科大学(アメリカ・マサチューセッツ、5位)
5.ケンブリッジ大学(イギリス・ケンブリッジ、4位)
6.プリンストン大学(アメリカ・ニュージャージー、7位)
7.インペリアル・カレッジ・ロンドン(イギリス・ロンドン、8位)
7.シンガポール国立大学(シンガポール、24位)
9.スイス連邦工科大学(スイス・チューリッヒ、9位)
10.カリフォルニア大学バークレー校(アメリカ・カリフォルニア、10位)
11.スイス連邦工科大学ローザンヌ校(スイス・ローザンヌ、30位)
12.北京大学(中国・北京、29位)

Karsten Strauss