日本の舛添氏、自民党を離党するぞと
(フィナンシャル・タイムズ 2010年3月2日初出 翻訳gooニュース) ミュア・ディッキー東京支局長
日本で最も人気の高い政治家が1日、野党・自民党を離党するぞと脅した。そればかりか、昨年の総選挙での歴史的な大敗からこちら、自民党執行部は党の命運を復活させられないままだと、党幹部を非難した。
舛添要一前厚労相は、新しい政治集団の結成を検討していると発言。かつて強大だった自民党を意味する「LDP」(訳注・自民党の英語名Liberal Democratic Partyの頭文字)は、今や多くの日本人にとって、「Lousy Dumb Party(ダメで馬鹿な政党)」の頭文字に成り果ててしまったとジョークを飛ばした。
舛添氏の辛辣な発言は、民主党の地滑り的な大勝からこちら、野党・自民党がいかに建て直しに苦労しているかを裏付けるものだ。舛添氏の発言はさらに、アジア最大の影響力をもつ民主国家で、その政治情勢が今後もさらに変化する可能性を浮き彫りにしている。
日本外国特派員協会で講演した舛添氏は、「国民が今後再び、昔の自民党を支持するなどあり得ない」「いま必要なのは古い自民党の再建ではなく、新生・自民党の誕生だ」と英語で語った。
舛添氏は、最近の世論調査で「日本の首相に最もふさわしい」と最も多くの日本の有権者に期待されている。舛添氏に対するそうした期待感は、現職の鳩山由紀夫首相を大きく引き離している。
それほどの人気を集める舛添氏が離党などしたら、日本政治を過去半世紀にわたり支配した保守政党・自民党にとっては大きな打撃になるはずだ。舌鋒鋭い前大臣は、自民党は冷戦後の世界で存在意義を見いだせず、未だに派閥争いや「部族的」な利権政治に足を引っ張られていると批判した。
鳩山氏自身、そして与党としてまだ経験不足な鳩山氏率いる民主党は、相次ぐ政治資金スキャンダルで打撃を受け、先月の長崎知事選で敗北した。にもかかわらず、野党・自民党への支持率は未だに、民主党の支持率に大きく水をあけられている。
舛添氏はさらに、自民党の支持率を現状のような「致命的」な水準から引き揚げるには、執行部の交代が必要かもしれないと言及。現在の谷垣禎一総裁の降板に向けて自民党政治家は動くべきだと示唆し、「そうすれば、党の改革が可能になる」と付け加えた。
しかし党を改革するには党執行部が、改革的な経済アジェンダに取り組む必要があると舛添氏は指摘。自民党が昨年の選挙で大敗したのは、小泉純一郎元首相が押し進めた自由主義政策を有権者が拒絶したからだ——という多くの自民党政治家の意見を、舛添氏は否定した。
自民党の衰退はそういう改革の方向性が原因ではなく、改革を徹底できなかったせいだと舛添氏は言う。
「もし経済政策について自民党執行部が我々と同意できないというなら、今後も一緒に仕事をし続けることはできない。だとするなら、党を分けるしかない」
舛添氏は先月、『内閣総理大臣』という政治分析の本を出版し、自らの長期的な野心を事実上表明した。その舛添氏はこの日、野党新党を結成するか、与党・民主党の一部と新しい政治集団を結成するか、どちらかを検討していると述べた。
舛添氏がどのような新しい政治集団を作るにせよ、昨年の大勝による民主党の現有勢力を前にして、その影響力は限られている。しかし多くの有力民主党議員は、スキャンダル続きの小沢一郎幹事長による「独裁」に大きな不満を抱いてると、舛添氏は力説した。
訳注・文中の舛添氏の発言は、gooニュースが英語から和訳したものです。舛添氏が使った日本語ではありません。
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(翻訳・加藤祐子)
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