11日の本拠地での第3戦に先発、ロバーツ監督は「彼はローテを支え続けてくれた」

 ドジャースは9日(日本時間10日)のナ・リーグ地区シリーズ第2戦でナショナルズに2?5で敗れ、シリーズ1勝1敗となった。前田は10日(同11日)に本拠地で行われる第3戦で先発予定だが、デイブ・ロバーツ監督は今季ドジャースの先発ローテーションを支えてきた日本人右腕について「究極の闘士」と絶賛している。MLB公式サイトが特集している。

 前田は今季、広島からポスティングシステム(入札制度)でドジャースに加入した。契約前のメディカルチェックで、肘や肩に「イレギュラー」が発覚。健康面の不安から8年契約で年俸総額2500万ドル(約25億7000万円)という抑え目の契約内容で、インセンティブが厚い異例の契約となった。

 特集では「ケンタ・マエダは2016年のドジャースで最も頼りになる先発投手だった」と紹介。前田は今季32試合に先発し、16勝11敗、防御率は3.48と安定感を見せた。開幕時のドジャースの先発ローテーション投手が次々と故障者リスト(DL)入りする中、前田は登板試合数やイニング数の出来高を全て足して年俸総額1290万ドル(約13億3000万円)に達するほどフル稼働した。

 そんな日本人右腕をロバーツ監督は絶賛したという。

「彼と契約した時は健康面を話題にした。今季、彼は何イニングを投げてくれるのか。だが、彼はローテーションを支え続けてくれた。彼は体重165ポンド(約75キロ)の身体から力を振り絞っているかもしれないが、この男は究極の闘士だ。本当なんだ。彼は安定感をもたらしてくれた。それは大きい」

「ケンタは偉大な人間で偉大な競争者。どんなに特別なシーズンだったか」

 さらに、記事では「もしも、コーリー・シーガーがナ・リーグの最優秀新人賞の最有力候補でなければ、前田はその議論の第一線にいただろう。彼はルーキーの全てのカテゴリーで上位にいる」と分析。同僚のシーガーには新人王を譲るものの、防御率(3.48)とイニング数(175回2/3)でルーキートップ、三振数(179)で2位の成績を残していることも紹介している。

 前田自身も「光栄です。シーズンを通じて投げることができたのが嬉しい。特に今季は多くのけが人がでたので、先発を休む余裕がなかった」と通訳を介して充実のシーズンを振り返ったという。また、右腕は自身初のメジャーでのポストシーズンでの登板については「自分の準備やシーズンを通じた準備という部分では変わりません。でも、明日マウンドに立てば、より興奮やプレッシャーがやってくるとおもいます。それらをコントロールする術を学ばなければいけないところです」と記事の中で平常心を貫く方針を明かしている。

 プレーオフ初陣となるが、前田への信頼は揺らがない。特集ではさらに、ロバーツ監督が「ケンタは偉大な人間で偉大な競争者だ。彼のシーズンを振り返ればいい。どんなに特別なシーズンだったか。野球、家族、いろいろなことで適応しなければいけなかった。彼のしなければならなかった適応の部分で感謝しきれないことは多い」と語り、女房役のヤスマニ・グランダル捕手も「ケンタはずっと素晴らしかった。これ以上のことを求められない。彼はシーズンを通じてよかった。メジャーで初のポストシーズンは彼にとって楽しみになるだろうね」とエールを送ったことを伝えている。

 序盤戦には快刀乱麻のピッチングで「キング・ケンタ」の異名を取った前田のポストシーズン初マウンドに大きな期待が集まる。