序盤は「アドレナリンが出過ぎてしまった」

 広島のジョンソンが12日、セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦のDeNA戦に先発し、3安打完封の快投を見せた。強打のDeNA打線に二塁も踏ませない快投に、ジョンソンは「今日は全てがよかった」と冷静な口調で投球を振り返った。

 緒方監督が「初回は力んでいたようだった」と言うように、2四球を与えるスタートとなったが、4番の筒香を三振に打ち取って初回を終えると、以後は全く危なげない投球だった。

 ジョンソンは「立ち上がりはちょっとナーバスになった。25年ぶりの優勝からのファイナルステージ。とにかくチームに勝ちをつけなければいけないプレッシャーがあった。いつものゲームと変わらないようにと思ったが、初回はアドレナリンが出過ぎてしまった」と、緊張があったことを明かした。

 それでも2回以降は散発の3安打で、持ち味の低めに集める投球で内野ゴロの山を築いた。ジョンソンは「ストライク先行でいけたので、ゴロアウトを積み重ねることができた。スピードの変化もつけられたし、制球もよかった」と自画自賛した。緒方監督も「初球の入り方がよかった。打者に自分のスイングをさせないいい入り方だった。石原のリードもよかったね」と、バッテリーを評価した。

 シーズン終了後からの長いブランクも不安視されたが、「自分の中で気持ちを切らさないように心がけた。優勝が決まった後も、まだまだ終わっていないと考えた」というジョンソン。「ファンの興奮は伝わってくる」と、スタンドを埋めたファンの歓声にも感謝し、「どんな時でも初戦は大事だが、今日はチームに勢いをつけるという意味でも、いいピッチングができてよかった」と、最高のスタートを切ったチームに安堵した様子だった。

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo