文=ジャーナリスト
安 暎姫

中継でセクハラ発言連発

 8月、リオ五輪が開催された。リオと韓国の時差は12時間。オリンピック競技を視聴している人たちは、昼夜逆転の生活を送っていた。

 今年、リオ五輪に参加した女性アスリートは全体の45%で、女性の割合は歴代最高を記録している。初期のオリンピックは男性だけだったことを考えると、やっと平等な割合になりつつある。しかし、見る側の目は依然として女性に対してかわいさ、美しさなどを求めているようだ。特に、今回の五輪中継ではセクハラ発言に対する厳しい意見が出ており、中継する側と視聴する側のギャップが生じていた。

 8月6日、柔道女子48キロ級。韓国のキー局の一つSBSの解説委員は、ベトナムの選手を「年齢とは数字に過ぎないというけれど、28というと女子としては年がいってる」と紹介した。同日の中継では、男性キャスターが世界ランキング1位のモンゴルの選手を「肌は柔らかそうなのに試合は荒々しい選手」と表現した。

 KBSでは、フェンシングの女子エペ個人でチェ・インジョン選手が登場する際に「あんなふうに微笑んでいると、何かミスコンに出場する選手みたいですね。続けて微笑んでいるチェ選手です」と彼女の外見を表現し、イタリアのロゼッラ・フィアミンゴ選手の経歴紹介では「ピアノもうまくて、フェンシングもできて、何か西洋のお嬢様のような条件を揃えた選手ですね」と、これまたアスリートの経歴とは無関係な発言があった。まるで、五輪出場の女性アスリートたちは、その美貌や生まれでしか評価されないような言いぶりである。

 また、遠まわしにセクハラ発言をする輩もいた。エペ競技に出た選手が曲がった剣先をまっすぐにする様子を見て「女子が鉄でできた装備を触っているのを見ると印象的」、9日の女子柔道63キロ級の中継では「女子にはその日のコンディションが重要」との微妙な発言もあった。