読者の皆様大変お待たせしました。前回『Vietcong』より大きく間が空いてしまいましたが、古き良き洋ゲーの名作を読者の皆様にご紹介するオールド洋ゲー野郎Z連載、第二回です。

今回は『Wizardly』本編シリーズでお馴染み、あのSir-Techが送る部隊物戦術ストラテジーの名作『Jagged Alliance 2』を紹介いたします。

■ 『Jagged Alliance』シリーズとは?

早速『Jagged Alliance 2』の紹介へと移りたいところですが、まずはシリーズの概要と第一作『Jagged Alliance』の解説を行うことにしましょう。『Jagged Alliance』は、軍事的に不利な状況下に置かれた依頼者から依頼を受けたコマンダーであるプレイヤーが、PMCである“A.I.M.”(Association of International Mercenaries)のメンバーを始めとした、個性豊かな傭兵達の雇用・マネジメントを行いながら、敵の進行を防ぎつつ戦略マップを一つ一つ解放してゆき、勢力を整え、作品ごとの大目的の達成を目指すシミュレーションRPGシリーズです。

第一作『Jagged Alliance』は1994年6月に、『Wizardly』シリーズで有名なSir-Techよりリリースされました。南大西洋に浮かぶ架空の島Metaviraを舞台に、革命的な医薬品の原料となる、未だ人工栽培に成功していない木の独占を狙い、武力による島の制圧へと乗り出した科学者グループへと対抗するために雇われたコマンダーとなって、60名近い個性豊かな傭兵達の中から任意のメンバーを揃え、島の開放を目指す内容です。2009年には海外にてニンテンドーDS向けにもリリースされています。

島の開放や解放したエリアの維持などの戦略的な要素と、能力値や外見が個性豊かなだけでなく、音声入りの会話や、個々の性格や相性などによってゲーム内の行動にも強い影響のある傭兵達のマネジメント。そしてRPG的なバランスではあるものの、しっかりとした内容のターン制の戦術級ストラテジーの戦闘シーンは本作の時点で存在しています。しかしながら、戦術ストラテジーとしては、同年3月に、2016年においてもリブート最新作『XCOM2』が大人気の『X-COM』シリーズの第一作が発売されており、同作の高さの概念や地形破壊などといった先進的な要素を含む、その特に完成度の高い内容と比べればどうしても見劣りしてしまうものでもありました。

初代『Jagged Alliance』にはその後、スピンオフとなる『Jagged Alliance: Deadly Games』が発売されています。内容としては衛星技術を用い宇宙を我が物と企むテロ組織へと対抗するもので、次作以降にてA.I.M.の傭兵の一人として雇用可能な“Gus Tarballs”が依頼人NPCとして初登場しています。本作は戦略マップが無く、順にミッションをクリアしていくスタイルになっており、マルチプレイヤーへの対応やミッションエディタを備えているのも特徴です。

■ シリーズ代表作『Jagged Alliance 2』、その魅力に迫る

『Jagged Alliance 2』は1999年4月にEUで、7月23日に北米でTalonSoftより発売されました。開発は前作同様Sir-Techですが、パブリッシャーとしてのSir-Techは1年前の1998年にその歴史に幕を下ろしており、同社の開発部門であるSir-Tech Canadaのみが生き残った形となったため、新たなパブリッシャーの元でのリリースとなっています。

ゲームのストーリーは、残忍な女王Deidrannaに支配された架空の小さな島国Arulcoを舞台に、彼女の元夫、元国王であり謀殺されたと思われていたEnrico Chivaldoriの依頼を受け、島へと赴いたプレイヤーが傭兵たちとともに、女王の殺害を目指すものです。

本作の基本的なゲーム構成は初代『Jagged Alliance』と同様のものですが、各部において比べ物にならないほどのパワーアップを果たしています。最もたるものは、戦術画面が斜め見下ろし式となり、視線判定がより自然になったことや、高さの概念が導入されたことです。これにより、リアルになっただけでなく、屋根を使った迂回や狙撃など、取れる戦術が大幅に広がりました。更には、爆発物を使った建物の破壊など、マップに加えられた変更はゲーム中ずっと引き継がれていることも、自由度の幅を広げるのに拍車を掛けています。

ちなみに、『Jagged Alliance 2』は同様の戦闘画面を持った『X-COM: UFO Defense』同様、見かけこそ2Dですが、内部の視線判定や銃弾の当たり判定処理には簡易な3Dが用いられています。ですので、戦闘中の攻撃結果について、決してただそれらしく描画しているだけで無いのは驚くべき部分であるかもしれません。

また、戦略面においても、複数の部隊に分けて総勢18名の傭兵を同時に扱えるようになっただけでなく、敵味方ともに戦略マップ上の部隊の現在位置や、移動時間の概念が追加されて非常に進化しているのは大きなところでしょう。

ゲームの魅力を支える傭兵たちの個性もパワーアップしているだけでなく、本作では、ある大きな要素がゲームに加えられることになりました。それがプレイヤーキャラクターメイクの要素。前作まではあくまでコマンダーとしてのみの立場であったプレイヤーが、今作では1キャラクターとして傭兵たちと肩を並べて戦うことができるようになり、感情移入度合いもひとしおです。また、厳密にはプレイヤー自身とは別の扱いなので、もしプレイヤーキャラクターの身に何かあっても即ゲームオーバーとならないのはありがたい所。

そして『Jagged Alliance 2』を語るにあたって欠かせない点の一つが、ゲーム内webサイトの作り込み。“A.I.M.”はもちろん、前述のキャラクターメイクに用いる心理テスト“I.M.P.”や中盤より新たに加わることになる新傭兵組織“M.E.R.C.”、そして兵器や花屋の各種の通販サイトに至るまで、1998年当時的な作り込みがなされており、当時でも思わずニヤリとさせられたものですが、2016年の現代においては非常に懐かしい気分になれることひとしお。MacOS 8.xを模したような、プレイヤーが用いるノートPCのUIなども同様です。通販サイトに至っては通販の送り先が設定できる(もちろん間違えれば届かない)などの小ネタも。

話をゲーム本編へと戻すと、通常の進行ならば、最初の目的はEnricoの元政治的ライバルであった、Miguel Cordona率いるレジスタンスを助け、その力を借りるために彼らを支援することになります。その後は島を少しづつ開放しながら、援軍の傭兵を呼び寄せたり、外国より優れた兵器などを輸入し、圧倒的な物量の女王軍に対抗する手段を得ていく流れになるでしょう。その過程では島の各地に住む、個性豊かな住民と交流し、様々なクエストに発展する例も多く、最後までゲームがただの反復作業とならないのも素敵なところです。重要なNPCの中には、新規ゲームの度に居場所が変わるキャラクターなどがいるのもパターンの固定化を防いでいます。

個性豊かなのは友好的な住民だけではありません。倒すべき目標の女王も直属の部下のEliot共々、ゲームの進行に合わせてコメディチックなやり取りを存分に見せてくれます。彼らの複数回に渡って繰り広げられるやり取りは必見です。同様に本作に存在する“Sci-Fi”オプションについても語っておく必要があるでしょう。ゲーム開始時に設定できるこのオプションは、ゲーム内に荒唐無稽なSF的イベントを加えるもので、女王の策略により島の鉱山からは謎の怪生物が次々湧き出し、その対処に迫られる、などといった事態に……。

女王たちの個性や荒唐無稽なSF要素は本作を「シリアスな軍事ストラテジー」からはかけ離れたものにしていますが、代わりに醸し出される、愛すべき80年代の良くてB級、ともすればZ級なアクション映画臭が個性豊かな傭兵達と相まって、気分はさながら洋画を追体験しているかのよう。本作に続く続編群ではコメディ・SF要素はなりを潜めており、雰囲気こそシリアスさが強調されていますが、箱庭としての楽しさを考えれば、Sir-Techならではのこのユーモアは馬鹿にできるものではないでしょう。

また、本作の最終目標は「女王の殺害」であることは既に述べていますが、特定イベントの有無によってエンディングに些細な変化はあるものの、その過程を一切問われないのも、本作を非常にリプレイ性に溢れた傑作としている魅力的な部分です。

こちらの動画を見て頂けると分かりやすいでしょう。ゲーム中、自軍傭兵が敵に降参するなどし、強制収容所へと連れて行かれた場合、そこへと女王が尋問に来るイベントが用意されているのですが……。

もうお分かりかも知れません、この動画では、該当イベント中の女王の経路にブービートラップを仕掛けておくという、裏技とも言える手法でのクリアに成功しています。この攻略法は本当に極端なものですが、他にも茨の道ながら、一部の優秀な傭兵を用い、スタートからMiguelと会うこともなく、一切の補給無しで徒歩による強行軍にて女王の屋敷に到達、ゴルゴ13のごとくスマートに暗殺を成し遂げるプランや、モーターなどによる飽和爆撃にて屋敷ごと女王の抹殺を図るプランなど、ゲームルール上に存在するあらゆる戦略・戦術の可能性が許容されています。

このように、細部まで作り込まれた箱庭としてだけでなく、戦略・戦術両面において自由な行動を可能とするサンドボックス的なアプローチも持つオープンワールドは、今でも色褪せることのない魅力を本作に与えています。

人気を博した本作は初代同様、スタンドアローンの続編である『Jagged Alliance 2: Unfinished Business』がリリースされています。内戦の終結後、Arulcoの近隣の島であるTraconaに建設されたミサイル基地を破壊するために活動する、この続編は、初代のスピンオフ『Jagged Alliance: Deadly Games』がそうであったように、戦略要素のない一本道で構成されており、シナリオエディタも備えていました。

シリーズの更なる続編にも期待がかかっていましたが、残念ながらSir-Tech本体同様、本作を制作したSir-Tech Canadaも、『Wizardly』シリーズ最終作『Wizardry 8』の発売後、2003年にその長い歴史に幕を下ろすことになりました。

※ 次ページ:シリーズ続編の数々、そして17年の時を経て健在の『Jagged Alliance 2“ver 1.13”Mod』とは?

■ 紆余曲折の続編群

『Jagged Alliance 2』は『Wizardly 8』同様にSir-Techを倒産の運命から救うことこそできませんでしたが、非常に魅力的かつ大成功を収めたタイトルとなりました。そして、他の名作の例に漏れず、本作にも幾多の続編の話が存在しています。その多くは栄光を掴むことこそできませんでしたが、そんな続編の数々にもスポットライトを当ててみたいと思います。

・リリースされなかった2つの“3”
Sir-Techの倒産直前に行われた版権売却で、『Jagged Alliance』シリーズの版権を有することになったStrategy Firstと、ライセンスを受けたGame Factory Interactiveはシリーズの次の展開として2004年に『Jagged Alliance 2』の3Dグラフィックによるリメイク『Jagged Alliance 3D』、シリーズの正統続編『Jagged Alliance 3』の2本のタイトルを発表しました。

先にリリースされることになった『Jagged Alliance 3D』は、両作の開発として指名されたMiST Land Southの『Cops 2170』のエンジンの改良版を用い、更には『Cops 2170』に存在しない戦略マップを廃することで納期の短縮を図りましたが、開発は難航。2005年には一切の動きのなかった『Jagged Alliance 3』の方の開発は一旦白紙となる事態に。

その後、2006年のE3にて『Jagged Alliance 3D』のデモが発表されるものの、同年7月のMiST Land Southの解体に伴ってライセンスはキャンセルとなり、『Jagged Alliance 3D』もリリースされることはありませんでした。2006年末にStrategy Firstは、今度はAkellaとF3gamesの元で『Jagged Alliance 3』の制作を再発表しましたが、こちらも年単位での延期を経て、2009年末には開発停止となっています。2010年にはbitComposerにシリーズ版権が移管されており、Strategy Firstによる新たなシリーズ展開がなされることはありませんでした。

この騒動によりお蔵入りとなった『Jagged Alliance 3D』ですが、その後、ゲームとしては名残を残しながら題名が『JAZZ: Hired Guns』に変更となり、最終的に戦略マップの復活などを行った上で『Hired Guns: The Jagged Edge』として、2008年に日の目を見ることに。こちらは発売から暫くはSteamでも発売されていましたが、現在ではSteamでの購入は不可能となっています。

いずれにしても『Jagged Alliance』シリーズに予定された2つの“3”はいずれもゲーム史の影へと消え去ったのでした。

・早期サポート中止となった『Jagged Alliance 2: Wildfire』
2004年、i-Deal Gamesは『Jagged Alliance 2』の高難度化Mod『Jagged Alliance 2: Wildfire』を製品版としてブラッシュアップした“version 5”相当のものを、Strategy Firstから発売しました。しかし、Strategy Firstによる売上支払いが行われなかったことから、すぐにi-Deal GamesはStrategy Firstとの関係を解消。結果として『Jagged Alliance 2: Wildfire』“version 5”は多くのバグを残したまま早期のサポート終了と相成ってしまいました。

その後、i-Deal Gamesは現在のTopWare Interactiveをパブリッシャーとし、Strategy Firstが有していた販売権が北米のみであったことから、2005年にチェコ限定にて、更なる改良が施された『Jagged Alliance 2: Wildfire』“version 6”を発売しています。その後の状況の変化から、Steamなどの有名サイトで購入・プレイが可能な『Jagged Alliance 2: Wildfire』は今日では“version 6”相当へと切り替わっています。

・ゲームシステムに大幅な改変の入ったリメイク『Jagged Alliance: Back in Action』、続編『Jagged Alliance: Crossfire』
bitComposerが2010年2月9日に発売した『Jagged Alliance: Back in Action』は『Jagged Alliance 2』の主に戦闘シーンを3Dグラフィックのリアルタイムストラテジーとして作り変えたリメイクです。リアルタイムではあるものの、任意のシーンでポーズを都度掛けて、その後の戦術的なプランを傭兵たちへと指示する形の進行をメインとすることで元のゲームの戦術性の再現を目指しています。

基本的には各部は『Jagged Alliance 2』のリメイクではあるものの、地形破壊の廃止や、傭兵たちの見た目的な個性を失ってしまったり、SF的な要素やコメディ的な要素を失ってしまったりと開発規模から来る限界が見え隠れする形となってしまいました。ですが、リアルタイムの部隊物RTSとしてみればそう悪い内容ではないのは救いでしょう。2012年5月16日に『Shades of Red』、2012年6月14日に『Point Blank』という、どちらも異なる固定の数名の傭兵による、新たな地での小規模作戦をフィーチャーしたDLCが発売されました。また、2012年8月25日には同システムで、新たな土地、アジアに位置するKhanpaaを舞台とした続編『Jagged Alliance: Crossfire』がリリースされています。

・Kickstarterにて注目を浴びたものの、理想に届かなかった『Jagged Alliance: Flashback』
2013年4月、Kickstarterを通じたクラウドファンディングキャンペーンがにわかに注目を集めるようになった中、『Jagged Alliance』も新たなリブートを目指してKickstarterにその姿を現しました。後に『Space Hulk Ascension』などをリリースしたFull Controlが、bitComposerより版権のライセンスを受けて行ったこのキャンペーンは35万ドルの目標に対し37万ドル近くを集め無事終了し、カリブ海のSan Hermanos諸島を舞台とした、新たな『Jagged Alliance』の制作が行われることが決定しました。

ゲームは滞りなく開発され、2014年5月にSteam早期アクセスを開始し、同年10月には予定通り正式版が発売。初代を志向したというゲームデザインは『Jagged Alliance』的な要素こそ十分有していました。しかしながら開発の力不足か、高さの概念の廃止や傭兵からゲームシステム上の個性が大幅に奪われるなどの大きなシステムの退化を招いただけでなく、全体的な完成度も著しくない点が見受けられるものに。結果として良評価を得ることができなかった本作はFull Controlの倒産を招き、長期プランを予定されていた各種サポート類も中止となってしまいました。

・シリーズ初の公式日本語版……ならずの『Jagged Alliance Online』
gamigo AGから2012年にサービス開始された、基本プレイ無料のブラウザ動作のオンラインゲーム『Jagged Alliance Online』は、『Jagged Alliance 2』から10年後、謎の襲撃を受け、世界中に散り散りになっていた元A.I.M.のメンバーを率い、新たな傭兵組織を立ち上げ世界各地のミッションを攻略していくという内容です。戦略要素などは一切なく、シリーズの雰囲気を保ちながら簡易に作り直された戦闘を通じて、キャラクターの成長や貴重なアイテム入手することに主眼を置いた戦術シミュレーションRPGとなっています。

本作はエンタークルーズより日本語版のサービスが予定されており、正式サービス開始となればシリーズ初の公式日本語版となるはずだったのですが、オープンβサービス開始直後に問題が発生し、たった1週間でサービスは中止。改善こそ告知されたものの、それがなされることはなく、そのまま公式サイトは数年を経て消失。今へと至ります。

その後、本作は2013年にアプリケーション版がSteamにてサービス開始となり、2015年9月24日には『Jagged Alliance Online: Reloaded』として、ゲーム内課金要素を廃した買い切りタイトルとしてリブートを行っています。前述の通り、本作には『Jagged Alliance』ならではのゲーム内容は殆ど含まれていないものの、気軽に楽しめるシミュレーションRPGとして触ってみるのも悪くないことでしょう。

これら以外にも関連作品ではないものの、『Silent Storm』など、随所に『Jagged Alliance 2』の影響を受けたタイトルは数多く、中でも『Jagged Alliance: Back in Action』に近いシステムを持つ『Brigade E5: New Jagged Union』、『7,62 High Calibre』などは難点こそあるものの、独特の魅力から今でも根強いファンを有しています。また、2015年には『Jagged Alliance』シリーズの版権はTHQ Nordicに移管されており、『Titan Quest Anniversary Edition』のように、同社より何らかの新たな動きを見せる可能性もあるのかも知れません。

■ 名作『Jagged Alliance 2』に新たな息吹をもたらし続ける“ver 1.13”Mod

結果として、数々の続編群はシリーズを再び再始動するほどの力を持つに至りませんでした。しかしながら、『Jagged Alliance』は記憶のかなたに消え去ってしまった訳では決してありません。転機は2004年の『Jagged Alliance 2: Wildfire』“version 5”の発売に遡ります。前述の通り短期でサポートが終了してしまった当該作ですが、実は驚くべきことに『Jagged Alliance 2』のソースコードが特典として付属していたのです。これは商業利用こそできないものの、コミュニティを大きく沸かせ、幾多の改造を加えられたソースコードは、元のライセンスに準ずる形でオープンソース化され『Jagged Alliance 2“ver 1.13”Mod』としてリリースされることとなりました。

この“ver 1.13”Modは、その後も2016年の現在に至るまで、ゲームを構成する基礎グラフィック以外のあらゆる部分に、たゆまなく到底数え切れないほどの数多の大規模な改造を加えられ、元の『Jagged Alliance 2』を更にストラテジーとして大きく掘り下げた作品へと作り変えています。それだけでなく、殆どの拡張要素はゲーム内設定やオプションファイルを通じてON/OFFが可能で、現在のPC環境に正式に対応した『Jagged Alliance 2』としての価値をも持っています。

ゲーム内容こそ真の意味ではオリジナルから離れてしまいますが、Win10環境下にてゲーム起動が不可能であったり、それ以外のOSでゲーム終了時に発生するエラーなどの、現在のPC環境において起こるエラーにも対応できるため、今日での『Jagged Alliance 2』のプレイにはこのModを利用することをお勧めします。

また、Win10環境下にて、完全にオリジナルに近い形でのプレイを求めるなら、同様にオープンソースにて開発中の『Jagged Alliance 2 Stracciatella Mod』の利用をお勧めします。こちらはv1.13と異なり、Win10を始めとした、iOSやAndroidなどの各種OS及び高解像度への対応とバグフィックス、及びMod作成機能に特化したModとなっています。

発売から17年の時を刻んでも尚進化を続ける『Jagged Alliance 2』。英語であることを除けば、戦略・戦術両面での高い自由度に加え、ショッキングな描写が薄く、戦闘バランスもマイルドでとっつきやすい内容となっているため、部隊物のターン制戦術ストラテジーを探している方には本当にオススメの一作です。

『Jagged Alliance 2』『Jagged Alliance 2: Unfinished Business』をセットにした、『Jagged Alliance 2 Gold』はSteamにて1,980円にて発売中。『Jagged Alliance 2』単体は、GOG.comなどにて$9.99にて発売中です。いずれも比較的頻繁に長期間のセールが行われており、セール時であれば数百円にて入手可能となっています。