◇国内男子◇アジアパシフィック ダイヤモンドカップ 最終日(25日)◇茨木カンツリー倶楽部 西コース(大阪府)◇7320yd(パー70)

首位に6打差からの鮮やかな逆転劇には、敵に“あっぱれ”というほかなかった。ツアー初勝利を狙った小池一平、山下和宏は4日間アンダーパーを並べながら、「62」を叩き出して優勝したセン・セショウ(台湾)に届かず、それぞれ2位と3位に終わった。

最終組でプレーした31歳の小池は出だし1番で3パットボギーを叩きながら、2番(パー5)で3打目のバンカーショットをピンに絡めてすぐにバーディ。後半10番で3つ目のバーディを決めた時点では一時単独首位に躍り出た。

「自分がトップに立っているのも分からなかった」というが、後半にセンの通算10アンダーのスコアを目にし「マジかよと思った。予想外。すごすぎる」とビックリ。最終18番(パー5)でイーグルを獲ればプレーオフに持ち込めたが、パーでフィニッシュ。「最終日最終組で回れたのは良かった」。キャリアで自己最高位の2位となり、賞金ランクは18位に浮上。来季のシード権を確定させたことには満足感を漂わせた。

コースから自宅は自動車で15分と“ホーム”で戦った山下和宏は、前半6番までに4バーディを決めて、こちらも一時単独首位に立つ活躍を見せたが、後半16番で第2打をグリーン左奥の池に落としてダブルボギー。「残り160ydを8Iでひっかけた。バーディを取れれば10アンダーまで行けるかもしれないという気持ちだった」と、追う立場としての積極的な姿勢が裏目に出た。

それでも、前週の「ANAオープン」2日目に「82」を叩いた状態からの急激な復調ぶりに「前を向きたい。終わったことはしょうがない。いまの自分にやれることはやれた」。賞金ランクは29位に。開幕前日の練習ラウンドでは、自ら願い出て、自身よりランキングの高い武藤俊憲、高山忠洋、竹谷佳孝の練習ラウンドに交ざり、稽古をつけてもらうほど必死だった。

単独首位から出たタイの17歳、パチャラ・コンワットマイは後半にスコアを崩して「72」と、最終日にして初のオーバーパー。「きょうはショットが悪かった。でもアプローチでいくつもパーセーブできたので良しとしたい」と通算6アンダー4位タイの成績に胸を張った。残りのシーズンで、日本ツアーの予選会に参加予定。「QTを通ったら、ぜひ日本のツアーに来たいです」。来季、旋風を起こす存在になるかもしれない。(大阪府茨木市/桂川洋一)