◇米国男子◇ツアー選手権byコカ・コーラ 最終日(25日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7385yd(パー70)

首位と2打差の3位から出たロリー・マキロイ(北アイルランド)が、通算12アンダー首位で並んだライアン・ムーア、ケビン・チャッペルとプレーオフを制して逆転優勝。2000ポイントの加算によりフェデックスランク1位にいたダスティン・ジョンソンを上回り、自身初の年間タイトルと1000万ドル(約10億円)のビッグボーナスを手中に収めた。

マキロイの今週開幕前のフェデックスランクは6位で、年間王者になるには優勝が必須だったほか、ジョンソンが2位タイ以下に終わることが条件。首位タイから出たジョンソンは「73」と崩れて6位タイに終わった。

「16番からすべてが始まったんだ」という大逆転劇は、首位を3打差で追う残り3ホールから幕を開けた。残り137yd、フェアウェイから放たれた2打目は奥に切られたピンの手前に1バウンドし、そのままカップに吸い込まれる起死回生のイーグル。「何かを起こさないといけないと分かっていた。そして、それが起きたんだ」。

1打差に詰め寄って迎えた最終18番(パー5)もバーディとし、「64」のラウンドで首位に並んでプレーオフに突入。チャッペルが1ホール目で脱落し、ムーアと1対1の対決となった4ホール目。外せば5ホール目に突入するというピン右4.5mのバーディパットをねじ込み、両こぶしをにぎりしめて薄暮の空に咆哮した。

ここイーストレイクは、2012年にフェデックスランク1位で最終戦を迎えながら、10位タイに終わって年間王者を逃した舞台でもある。優勝すれば王者が決まる位置にいた14年大会も、2位タイで惜敗。「これまで2度もタイトルを逃してきたことで、今日という日がより格別なものになったよ」と、すっかり夜の闇に包まれた会見場で喜びに浸った。

一方、逆転を許したジョンソンも、これまでマキロイと同じくあと一歩のところで年間タイトルを逃し続けてきた一人。もしもムーアが優勝していれば、ジョンソンに念願の栄冠が舞い降りる状況だった。「プレーオフはテレビで見ていた。もしライアンが勝っていたとしても、素直に喜べなかっただろうね。ロリーは王者に相応しいプレーだった」と話し、潔くライバルを称えた。(ジョージア州アトランタ/塚田達也)