◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープンゴルフ選手権競技 最終日(2日)◇烏山城CC 二の丸・三の丸コース(栃木県)◇6506yd(パー71)

両親から「前人未到の地を踏んでほしい」との思いを込めて名づけられた、米航空宇宙局に由来する“NASA”の名前。その時は、17歳で迎えた2016年10月2日に早くも巡ってきた。

4打差を追ってスタートした畑岡奈紗(ルネサンス高3年)が通算4アンダーで逆転し、アマチュアとして初めてメジャー制覇を遂げた。17歳263日での達成は、平瀬真由美が保持する20歳27日(1989年/JLPGAレディーボーデンカップ)を抜いて最年少記録を樹立した。

茨城県の笠間市出身。今週キャディを務めた母・博美さんの影響で11歳からクラブを握り、約2年後には「茨城県ジュニアオープンゴルフ選手権」で優勝する腕前に。中学3年時の2013年には、男子プロの中嶋常幸が主宰する「ヒルズゴルフトミーアカデミー」の2期生選考テストに合格。同期には長野未祈、山口すず夏、蛭田みな美ら多くの有望アマたちが集い、ライバルたちに刺激を受けながら、恵まれた環境の中で腕を磨いていった。

国内ツアーには15年から参戦。当時16歳で出場した10月の「樋口久子 Pontaレディス」で鮮烈なデビューを飾る。初日に4アンダーをマークし、並み居るプロたちを押しのけて単独首位発進。ツアー初出場のアマチュアが初日を首位で終えたのは、1988年のツアー制度施行後では初めてとなった。2日目も首位をキープ。最終日こそ崩れて7位タイに終わったが“NASA”の名前は一躍全国区となった。

15年からはナショナルチームにも所属し、早くから世界を経験する。同年、16年と「世界ジュニアゴルフ選手権」を連覇し、海外でもその名を轟かせている存在だ。

今年9月の「世界女子アマチュアチーム選手権」の代表メンバーの資格により、出場権をつかんだ今週の「日本女子オープン」。ツアー参戦4試合目となった初めての大舞台で、17歳がツアー史に残る大記録を打ち立てた。14年の「KKT杯バンテリンレディス」でツアー最年少優勝(15歳293日)を果たした勝みなみ(18=鹿児島高3年)は同世代のライバル。次代の女子ゴルフ界を担うであろう有望な10代が、また1人誕生した。

以下は主な成績。

<ツアー競技>
2016 日本女子オープン 優勝 
2016 サントリーレディス 33位
2016 スウィンギングスカートLPGA(米国女子ツアー) 50位
2015 大王製紙エリエールレディス CUT 56位
2015 樋口久子 Pontaレディス 7位

<アマチュア競技>
2016 日本女子アマチュアゴルフ選手権競技 2位
2016 ネイバーズトロフィーチーム選手権女子 個人/2位 団体/2位
2016 関東女子ゴルフ選手権 優勝
2016 IMGA世界ジュニアゴルフ選手権 優勝
2016 韓国女子アマチュアゴルフ選手権 ベスト16
2016 全米女子アマチュアゴルフ選手権 ベスト8
2015 国民体育大会 ゴルフ競技女子 優勝
2015 日本ジュニアゴルフ選手権競技 女子15歳〜17歳の部 6位タイ
2015 日本女子アマチュアゴルフ選手権競技 ベスト16
2015 関東高等学校ゴルフ選手権夏季大会 個人・団体優勝
2015 IMGA世界ジュニアゴルフ選手権 個人・団体優勝
2015 関東ジュニアゴルフ選手権 優勝
2014 日本ジュニアゴルフ選手権競技 女子15歳〜17歳の部 2位
2014 日本女子アマチュアゴルフ選手権競技 ベスト32
2012 茨城県ジュニアオープンゴルフ選手権 優勝