◇国内男子メジャー第3戦◇日本オープンゴルフ選手権競技 初日(13日)◇狭山ゴルフ・クラブ(埼玉)◇7208yd(パー70)

前年覇者の小平智が5バーディ、4ボギー「69」の1アンダー4位で発進した。緊張のあった序盤に苦戦したが、後半に3バーディを奪うなど巻き返した。今季は不本意なシーズンを送るが、日本ツアー3勝のうち2勝をメジャータイトルで飾るなど勝負強さを持っている。「確信をもって打てるショットも出てきた」と手ごたえを口にした。

日本一の称号を決めるナショナルオープンには「独特な雰囲気がある」と言う。小平も一度は飲み込まれかけた。「固かった」と11番(インスタート)から3連続ボギーをたたいた。「かみ合ってないだけ。落ち着いていこう」と焦らなかった。15番で初バーディを奪った。18番では6mを決めきって後半の攻勢につなげた。

前夜は、歴代優勝者の一部が集まった「チャンピオンディナー」に参加した。日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長、中嶋常幸、片山晋呉らがそろう中で最年少。「緊張しました」と苦笑い。さらに先輩たちから「2回は(日本オープンで)勝たないと本物の優勝者じゃない」と茶化された。だが、輝かしい戦歴を誇る先輩の真面目な話は、ずしりと響いた。

61歳の中嶋が言った。「(若い選手たちは)このタイトルの重みは、まだ分からないと思う。でも、この歳になると『日本オープン』で優勝して良かったと分かる日が来る」

小平は現在、賞金ランク35位にとどまり、開幕前日には「調子は悪くないのに成績が出ない」と息を吐いていた。だが、こみ上げてきた。「トロフィーを見たとき、もう一回持ちたいと思った」。27歳は連覇を狙いに行く。(埼玉県入間市/林洋平)