米ツアーでプレーする石川遼が13日(金)、東京・羽田空港で渡米前の会見を行った。次週19日(木)開幕の「キャリアビルダーチャレンジ」(カリフォルニア州PGAウエスト)で2016―17年シーズンの復帰戦、新年最初の試合を迎える。

昨年12月の「日本シリーズJTカップ」出場後、1カ月あまりのオフはショットの向上を目指す練習をメインにした。年末の沖縄合宿などを経て、「アメリカで苦しむ中で、自分は1W、アイアンショットが足を引っ張っていると感じる」とロングゲームの精度の低さに着目。「世界のトップ選手に比べて、インパクトでの安定感、再現性が低い」。大きなトラブルにつながるミスショットの回数軽減こそが、現状打破へのカギと見定めた。

昨年10月に公傷制度を利用してカムバックした主戦場での戦い。シード権をキープするべく、目先の数字が常に気になるポジションだが「目標はアメリカで優勝争いをしていくこと。チャレンジしていくことで良い方向に進んでいけたら」と言った。

行く末を楽観視しているわけではない。むしろ、胸は危機感でいっぱいだ。オフの間、所属契約を結ぶカシオ計算機を新年のあいさつのため訪問した際、「(樫尾和雄)会長に『何事も技術を上げることが大切』と激励された」いう。「勢いやメンタルの力ではなく、技術を追求していく。そうしていくべきと喝を入れていただいた」。強靭な精神力の裏付けは、高い技術力。米国に渡ってから、ミスをハートのせいばかりにしてきたという自分を見つめ直している。

「キャリアビルダーチャレンジ」翌週は、26日(木)からの「ファーマーズインシュランスオープン」(カリフォルニア州トーリーパインズGC)に出場する見込み。「いまは必死にしがみついているが、サバイバルでやるのも楽しい。飛躍の年にしたい」とプロ10年目のシーズンを頭に描き、機上の人となった。(東京都大田区/桂川洋一)