だから怖かったのか…!

映画には様々な怖いシーンが登場しますが、もっとも人を怖がらせるのはどんなシーンでしょうか。人が殺されるシーン、人を殺すシーン、ピエロのシーン、風船のシーン、鏡越しのシーン…。恐怖映画の多くが、そういったシーンを取り入れていますが、では、ベストは?

今回はCineFixがまとめた映画史上最も怖いシーン7選をお届けします。

なお、下の動画には「隠された記憶」や「赤い影」の究極のネタバレが含まれているので注意ですよ。



これはCineFixがアップした動画。

それでは動画で紹介されたシーンを振り返ってみましょう。


ジャンプ・スケア:「ジョーズ」のボートの水死体シーン



優秀なジャンプ・スケアは観客が「くるぞ、くるぞ」と予測できるものではなく、完全に油断したときに驚かせるものです。


サスペンス:「ゾディアック」の地下室シーン



登場人物のドキドキを観客にも体験させることができれば、それは良質なサスペンスということ。「ゾディアック」の地下室シーンを見て、「行っちゃダメー!」と心の中で叫んだ人は多いのでは。


言いようのない不安感:「マルホランド・ドライブ」のウィンキーズダイナーのシーン



ふたりの男性がサンセット通りのウィンキーズというダイナーで夢の内容を話すシーン。夢の中でウィンキーズにきて、非常に恐ろしい思いをしたと主張する内容ですが、重苦しいBGMも相まって形容しがたい不安感を覚えます。

カメラが映し出すひとつひとつの要素が意味を持っているようで目が離せなくなり、最後に汚れたホームレスのジャンプ・スケア。小さい違和感の積み重ねと怯えた男性視点のカメラワークがいい恐怖を演出しています。


人体曲解:「エクソシスト」のスパイダーウォーク



生きながらにして人体が傷つけられる様はどれもグロテスクに映るもの。しかし、中でももっとも恐ろしいのは、スパイダーウォークで知られる「エクソシスト」でしょう。

変哲もないパジャマ姿の少女が、明らかにおかしい行動をとる究極のミスマッチが観客を不快な気持ちにさせています。


心理:「隠された記憶」の自殺シーン



どんなモンスターより恐ろしいのが人間の心理。特に、自分を破壊する自殺心理はいつだって観たものを暗い気持ちにさせるもの。そんな自殺シーンの中でひときわ衝撃的なのが「隠された記憶」の唐突すぎるけい動脈切断自殺。

前振りなし、おもむろにナイフを取り出し自分の首を切るこのシーンは、いわば心理的ジャンプ・スケアと言えるでしょう。


被害:「赤い影」の殺人シーン



不吉さを予感させるのではなく、実際に被害にあうシーンで最も恐ろしいと思われるのは、「赤い影」のラストシーン。絶望の展開の中、それまでの展開を覆す暴力的な事実が次々と挿入される様は芸術的とも言えます。


経験的破滅と不安感:「シャイニング」のエレベーターシーン



サスペンスであれホラーであれ、観客が最も恐るのは「死」。

スタンリー・キューブリック監督作「シャイニング」で描かれた、ホテルの下で眠っているインディアンの血がエレベーターからとめどなく流れるシーンは、ゆっくりと、そして静かでありながら、過去の死とこれから訪れるであろう未来の死を予感させています。

観客は押し寄せる血から逃れることができず、無言の叫びの挿入を見て、叫び声すら届かないことを知るのです。


image by CineFix

Casey Chan - Gizmodo Sploid[原文]

(中川真知子)