もう大統領はこのAlexくんでいいのでは…と、オバマ大統領が最後の国連で紹介した手紙が全米に感動を呼んでいます。

アメリカでは先月、シリア内戦の空爆で瓦礫の山から救出された5歳のOmran Daqneeshくんの映像(下)が流れ、人々に大きな衝撃を与えました。



するとこれを見たNYに住む7歳のAlexくんから大統領のもとに、こんな1通の手紙が舞い込んだのです。



Dear オバマだいとうりょう
シリアできゅきゅうしゃではこばれたあのおとこの子のことおぼえてますか? どうかむかえにいって、うちにつれてきてください。

くるまはいえのまえか、みちにとめていいです。はたと花とバルーンたててまってます。かぞくになって、ぼくのおとうとにします。キャサリン(いもうとです)がちょうちょうとかほたるをつかまえて、あげます。学校にはシリアからきた友だちのOmarがいるので、そのOmarしょうかいして、みんなでいっしょにあそびます。たんじょうびによんで、むこうのことばをおしえてもらいます。えいごもおしえます。日本からきてるAotoとおんなじにします。

どうかAlexっていうおにいちゃんがいると、つたえてください。 とてもやさしくて、きみそっくりだよって。おもちゃはもってこれないし、もってないとおもうので、キャサリンがおおきな青いストライプの白うさぎをシェアします。ぼくはじてんしゃをシェアして、のりかたもおしえます。さんすうのたしざんとひきざんもおしえます。キャサリンのリップグロスペンギンのにおいもかがせます。みどりのやつ。いもうとはだれにもさわらせないけど、やります。

どうかよろしくおねがいします! たのしみにまってます!


意気に感じたオバマ大統領は今週、「国連難民・移民サミット」でこの手紙を読み上げ、「われわれは自らの保身に走るあまり、時として本当に大事なことを忘れてしまうのではないか。本当はあの少年を助けることだけを一番に考えなければならないのに」と世界の首脳たちに問いました。最後の最後に本当に伝えたかったのは、このことだったのかもしれません。

その後、ホワイトハウスのスタッフがAlexくんの自宅を訪れて手紙を読み上げてもらい、その動画をFacebookなどで公開、今ものすごい勢いで広まっています。



天と地ほども違う世界。でも子どもの目にはそうは映らなくて、なんとかしようとする。ふたつの映像を見たあとでは、なんとも言えない気持ちになります。

アメリカは現在までにシリア難民1万1503人を受けいれてきました。来年は受け入れ枠を今年の8万5000人から11万人に増やす予定です。


source: White House via NPR

(satomi)