とりあえず4時間は空けておこう!

いよいよ配信が始まった、Netflix×Marvelのドラマ第3弾「ルーク・ケイジ」。

今回はシーズン1序盤のエピソードの感想を中心に、本作の魅力をお伝えします。極力ストーリーの重大なネタバレは避けていますが、気になる方はご注意ください。


逃亡者ルーク・ケイジに立ちはだかる悪



ルーク・ケイジの物語は、(直接的に言及されるわけではありませんが)「ジェシカ・ジョーンズ」の数カ月後のニューヨークのハーレムが舞台。「ジェシカ・ジョーンズ」のラストで病院を抜け出し、姿を消したルークが、理髪店とクラブで働いているところから物語はスタートします。

「ジェシカ・ジョーンズ」での事件の影響もあってか、ルークはヒーローとして活動する気はなく、能力を隠しながらなるべく目立たないように、静かに生きようとしています。しかし、とある事件がきっかけでストリートを支配しようとする悪と対峙することになり――というのが序盤の大体の流れです。

その悪こそが「コットンマウス」ことコーネル・ストークス。ルークが皿洗いとして働くナイトクラブの経営者兼ギャングのボスであり、従姉で政治家のマライア・ディラードと共謀し、ハーレムを牛耳ろうと企む男。コミックでも序盤の敵となるキャラクターです。


コットンマウスの背後に見えるのはノトーリアスB.I.G.のポスター


ストークスは、自分の生まれ育ったハーレムを悪の道によって変えようとする、カリスマ性のある親玉として描かれています。「デアデビル」シーズン1の敵、キングピンことウィルソン・フィスクにも似た魅力的な悪党ですが、どこか焦りがちで、心に弱さを抱えた男にも見えます。

ルーク・ケイジのような特殊な能力があるわけではないようですが、そのやり口はすさまじく大胆。当然、無茶なこともするのですが、それがまたコミックのヴィランっぽくって面白い! 一体どんなことをするのかは観てのお楽しみ……。


異なるパワー、異なるアクション



先日のインタビューの中でもキメ台詞の元ネタとして少し言及しましたが、やはり「ルーク・ケイジ」は黒人刑事モノ風のノリがある作品で、(現代の実際のハーレムとはやや状況の異なる)黒人だらけのハーレムで、流れ者が悪に立ち向かうという西部劇的な話を渋いトーンで描いています。

コットマウス、そして彼と戦う謎の男(ルーク)を追う刑事のミスティ・ナイトは、スーパーヒーローではないものの、故郷であるハーレムのために日夜戦うタフな女性であり、黒人刑事モノっぽさを際立たせるキャラクターです。
strong>正義はヒーローではなく警察が下すべきと考えているところも定番ですが、ルークとの出会いで彼女の考えがどう変わっていくのか?も一つのポイントになるでしょう。


女性刑事のミスティ・ナイト


実はミスティ・ナイトはコミックでもルーク・ケイジを語る上で重要なキャラクターなのですが、コミックとは大きく異なるところが一つあります。ネタバレになるので避けますが、コミックの設定が導入されるのかどうかも個人的には気になるところです。



序盤の第1〜2話はアクションが控えめで、他のマーベルの作品に比べると少々地味な印象を受けるかもしれません。しかし、3話目ではパワフルなアクションが爆発しますので、アクションが見たい方は3話目までイッキ見を推奨します。

アクロバティックに痛そうだった「デアデビル」とは対象的に、「ルーク・ケイジ」は重く、痛そうなものが多いです。やはり修業を重ねて格闘能力を会得したデアデビルと、後天的な理由で超人的筋力を得たルーク・ケイジとでは、語るアクションの言語が異なるという表現なのでしょう。


必見のオリジン回


そんなルークがパワーを得るまでの過程が語られるのが第4話。詳細は避けますが、囚人だったルークが実験によってパワーを得るという、コミックで語られた誕生秘話を踏襲しつつ、新たな設定を加え、より現代的にリファインした内容となっています。

コミックファンの私としては、うれしくなってしまうネタが満載の回でしたが、ルーク・ケイジのコミックを知らなくても楽しめるので、やはり4話目までイッキ見推奨です(更新)。


サウンドトラックがほしくなる音楽



そして、期待を裏切らないのが作品中の音楽。メイキングの映像でも解説されていますが、90年代のヒップホップを中心としたサウンドが、物語を大いに盛り上げています。

その使い方も秀逸で、シーンのトーンやスピードを作り上げるだけでなく、全体に漂うストリート感を見事に演出。これまでのNetflixのマーベル作品とは異なる音楽の使い方が、とっても新鮮です。これはサントラの発売に要注目です。


結論:4話だけで1カ月分のもとは取れる



「デアデビル」、「ジェシカ・ジョーンズ」と、映画に負けない内容を見せてくれたNetflix×Marvelですが、第3弾の「ルーク・ケイジ」もそのクオリティーの高さは変わりません。「今までマーベルのヒーロー物は観ていない……」という人でも、ちょっとでも気になったら、ぜひ視聴をおすすめします。

ちなみに序盤を見る限り「ジェシカ・ジョーンズ」での出来事の言及はほとんどないので、同作を観ていなくてもまったく問題はないはず。ただ、合わせて観ると一層楽しめることは間違いないので、時間に余裕があったらどちらの作品もチェックしてみてください。なお、「ジェシカ・ジョーンズ」はヒーローものにサイコ・スリラーを組み合わせた名作です!

最終的には今後配信が予定されている「アイアン・フィスト」を加えて、ヒーローチーム「ディフェンダーズ」を結成するという、アメコミらしい壮大な展開も決まっているので、今から各作品を観ておくと、今後さらなる楽しみが待っています。

「Marvel ルーク・ケイジ」はNetflixで独占配信中。まだ視聴していない方は、イッキ見の予定を立てましょう!

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(傭兵ペンギン)