禅問答的な何か。

尾を引く光が印象的な冒頭の画像は、「お絵かき水族館」や、「未来の遊園地」などでおなじみ、インタラクティブなデジタルアートを得意とする集団チームラボによる、「追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして衝突して咲いていく – Light in Space」という作品。何とも意味深なタイトルです。

こちらはチームラボが制作したデジタルアートの1つで、現在、森美術館で開催中の「宇宙と芸術展」(2016年7月30日〜2017年1月9日)に展示されています。美しく、印象的です。



それにしても、その方面から疎い人間にとって難解なのが「アートって何?」ってこと。この作品、それにピカソやモネなんかはアートだなって気がしますが、道端に落ちてる石ころを見て「うん、これはアートだねぇ」なんて言われると少し混乱してしまいます。

答えは難しいものの、六本木にある森美術館の館長、南條史生さんがIBMのWebメディア無限大(mugendai)で応えているインタビューにヒントがありそうです。



「何をもってアートとするのか」は、実は昔から繰り広げられてきた論争なのだそう。1つの目安として、その活動をもって生活の糧とできているか、すなわちプロかどうかという尺度もありますが、南條さんは生前評価されることのなかったゴッホを例に出し、それに疑義を呈しています。

深く考えていくと頭が痛くなりそうですが、安心してください。南條さんご自身も、アートの定義はわからないんですって。でも、南條さんはこうもおっしゃっています。

もはや「これはアートなのか?」という質問は無意味だし、「これはアートではない」なんて言う人は時代に追い越されていきます。それよりも「これは面白いか」「どんな意味があるのか」を議論する方が重要だと思います。

少しだけ、アートについて考えてみませんか。

南條さんのインタビューは無限大(mugendai)でどうぞ。銀行員、海外留学、雑誌編集者などを経て、アートの世界へ入った異色の経験をお持ちの南條さんが、日本人とアートの関係や、諸外国と日本のちがいなども語っていますよ。


source: 無限大(mugendai)

(渡邊徹則)