おぞましい生ける屍と、生きようとする人間のコントラストも魅力。

今や映画どころかテレビドラマでもお目にかかるゾンビ物。ジョージ・A・ロメロ監督の功績は非常に大きく、70年代に大爆発したゾンビ映画ブームは、今日に至って益々当たり前のジャンルとなりました。

今回は、テレビと映画におけるゾンビの進化の歴史を描いたビデオ・エッセイ「The Rise of the Zombie Movie」をご覧頂きたいと思います。グロいシーンも登場するので、閲覧注意でどうぞ。



こちらはLaughing Squidが取り上げたFandor Keyframeによる動画。

では動画に出てきた内容をおさらいしてみましょう。


・映画史上初のゾンビ映画は1932年公開の「恐怖城(再公開後は「ホワイト・ゾンビ」に変更)」。

・後の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」(1968年)がゾンビ映画を有名にした。

・ジョージ・A・ロメロ監督はその作品で「ゾンビ」という言葉を使っていないが、内容を説明するため、「緩慢で、血肉を喰らう、動く死体」だと表現した。

・1970年代は、世界中で二番煎じのゾンビ映画が大量に作られた。

・以後、メイクアップと特殊効果がゾンビをより恐ろしい様相に作り上げていくことに。

・だがロメロはこのジャンルをさらに深く掘り下げ、「ゾンビ」(1979年)ではゾンビを思考しない消費者の比喩として表現した。

・1980年代はゾンビ物がさらに進化。ホラー・コメディーが生まれ、機敏に動くゾンビも誕生。

・1990年代は最高潮に達し、2000年代には主流ジャンルにのし上がり、ジャンルの存在意義に気付き始めた。

・近年ではゾンビ物がテレビドラマになったり、インターネットでも席巻されるようになり、かつてないほど生き生きとしている。

元々はブードゥー教の呪術だったのが、今では細菌感染や放射能汚染などでゾンビが生まれていますよね。ここまでゾンビ映画が廃れず進化/成長してきたのは、クリエイターたちの試行錯誤とホラー映画ファンたちが支えてきたからこそ。

常に新しいゾンビやテーマが生まれるこのジャンル、今後はどんな名作、もしくは迷作が生まれるか楽しみです。


source: Vimeo via Laughing Squid

(岡本玄介)