これはキツい…。

美術的な映像と観客の心をえぐるような鬱ストーリーが得意なフランス映画。白黒つけるのが好きなハリウッド映画とは対象的で、曖昧さや、普段の生活の中に感じさせる陰鬱さ、希望もないラストを迎える作品が少なくありません。

今回ご紹介するフランス産SF映画「エボリューション」もそのひとつ。息子を持つ親なら、トレイラーを見ただけで気分が悪くなるような美悪夢映画です。

では、覚悟してご覧ください。



これはIFC Filmsがアップした「エボリューション」の公式トレイラーです。

あらすじ:そこは、女性と少年しかいない人里離れた島。その島に住む全ての少年がある医療行為の対象となっている。10歳のニコラは、ある日、海で死体を見つけたことをきっかけに自分の存在意義と不思議な環境について疑問を持ち始める。なぜ彼は、少年たちは入院しなくてはならないのかーー

監督は映画「エコール」のルシール・アザリロヴィック。フランス映画祭2016に掲載されたアザリロヴィック監督へのインタビューによると、彼は撮影監督のマニュ・ダコッセに60年代の若松孝二や大島渚、中川信夫らの作品を研究するように伝えたのだそうです。

また間接的に、ナルシソ・イバニエス・セラドール監督の「ザ・チャイルド」、デヴィッド・リンチ監督の「イレイザーヘッド」、チェコアニメの第一人者ヤン・シュヴァンクマイエルといった作品や人物からも影響を受けているのだとか。

本国では2015年に公開されており、ボディホラーの巨匠デヴィッド・クローネンバーグ監督の初期の作品を彷彿させるようなおぞましさを持つと評価されています。

それにしてもニコラの不安そうな眼差しが胸に突き刺さりますね。少年視点で描かれている分、生に対する執着や、恐怖がダイレクトに伝わってきてトレイラーを見るだけで気分が重くなります。この映画が想像通りの展開なら…並大抵のホラー映画よりも遥かに怖いことになりそうです。

映画「エヴォリューション」は2016年11月26日(土)から、渋谷アップリンク、新宿シネマカリテほか全国順次公開。

© LES FILMS DU WORSO・ NOODLES PRODUCTION・VOLCANO FILMS・EVO FILMS A.I.E. ・SCOPE PICTURES・LEFT FIELD VENTURES / DEPOT LEGAL 2015


source: YouTube,フランス映画祭2016, 映画「エヴォリューション」

(中川真知子)