近々Galaxyに、Siriより優秀なバーチャルアシスタントが採用されるようです。

Samsung(サムスン)が、先日AIのスタートアップViv Labs Incを買収したことを発表しました。Vivの創業者はSiriの産みの親であるDag Kittlaus氏とAdam Cheyer氏、そしてChris Brigham氏。新しいAIプラットフォームVivは、Siriよりさらにパワーアップしているとのこと。Viv Labs Incは買収後も引き続き独立した形で運営しつつ、Samsungと密に連携しながらサムスンデバイスにサービスを提供していくようです。

VivがAppleのSiriと違うのは、Vivはスタート時からサードパーティーの開発者に解放している点(Appleは今年からサードパーティーの開発者向けにSiriのSDKを解放)。このオープンな姿勢は、Vivの機能向上にとって重要です。サードパーティーのさまざまなアプリでVivが使われ相互に開発情報が共有されることにより、より複雑なクエリやコマンドが処理できるようになっていくでしょう。



また、Vivが他のAIプラットフォームと違うところはダイナミックプログラム生成と呼ばれる方法で、独自のコードを書いて、タスクを実行できることです。Viviは以前に学習していない命令を受けたときに、その意図を理解し、適切なレスポンスを返そうとします。通常、コマンドのツリーはひとつひとつのリクエストに対してハードコーディングが必要となります。しかし、Vivではその必要はありません。TechCrunch Disruptのプレゼンテーションで紹介された例によると、Vivは「明後日の夕方5時以降、ゴールデンゲートブリッジ周辺の気温は21℃を超えますか?」という問いに対し、バックグラウンドで動く44のステップで、たった2秒でリクエストを解読することができました。つまり、聞かれたことを理解するのにとても優れているのです。

ウォールストリートジャーナル紙によると、2017年後半にリリースされるSamsungのスマートフォンデバイスからVivが搭載される見込みです。Vivのクリエイターにとっての最終目標は、家電やスピーカーを含む全てのサムスン製品にバーチャルアシスタントが搭載されること。現状、AIが搭載された家電のリリーススケジュールは不明ではありますが。

SamsungによるViv Labsの買収額などは明らかになっていませんが、iPhoneを超える新しい機能を盛り込んでいきたいという意図が感じられます。ここ数年、Samsungはスマートフォンの機能強化のために数々の大きな買収を行っています。昨年は非接触決済のLoopPayを約164億円で買収し、まもなくリリースした決済サービス「Samusung Pay」は、LoopPayの技術がベースとなって開発されました。

他社に関しては、Googleは、新しいスマートスピーカー「Google Home」、Google初のAI端末「Pixel」を発表しています。Appleは引き続きSiriの機能強化に力を入れ、最新版のMac OSでついにSiriが利用できるようになりました。そんな中でのSamsungのViv Labsの買収は、競合であるGoogleやAppleのAI領域強化の動きに引き離されれるべからず、という意思が明らかですね。

Siri、Google Assistant、そしてViv。最も優秀な人工知能を搭載したバーチャルアシスタントはどれになるのか、見守っていきたいと思います。


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Michael Nunez - Gizmodo US[原文]

(mayumine)