よろしく火星。

7ヶ月前に地球を出発した火星探査プロジェクトExoMarsの打ち上げロケットプロトン、おぼえていますか? 火星到着までの所要時間7ヶ月を無事に過ごし、今、最終段階。来週にはいよいよ火星に到着します。ExoMarsプロジェクトは、欧州宇宙機関ESA)とロシア連邦宇宙局(Roscosmos)の共同ミッションであり、地形学的かつ生物学的な活動のサインを探すことが目的。成功すれば、火星はNASAの1人舞台ではなくなります。

探査機プロトンが火星の軌道に到達するのは、来週10月19日。ここから2つの探査機の出番です。1つはTrace Gas Orbiter(TGO)。低高度軌道に乗り、メタン、水蒸気などさまざまなガスをトラッキングし、火星の大気を調査します。もう1つはランダースキアパレッリ(Schiaparelli)。こちらは実際に火星表面に着陸します。

ところで最近やたらと火星火星と耳にしますが、火星着陸は容易なことではありません。ESAとロシア連邦宇宙局は、長らく失敗続きでした。1960年代、1970年代、ソビエト連邦時代にロシアは火星探査ミッションに何度か挑戦するものの失敗。2003年、ESAは火星着陸に成功はするもののソーラーパネルの不具合により通信不能に。2011年、ロシアは再び火星の月と言われる衛星フォボスを目指すも失敗。失敗の歴史が長いだけに、今回のExoMarsには、今まで以上に大きな期待がかかっており、成功すればその喜びもこれまでにない大きなものになります。



TGOと着陸機のスキアパレッリがロケットから切り離されるのは、10月16日。そこからスキアパレッリが火星の大気圏に突入するのは、さらに3日後の19日。ESAは着陸イメージ動画を公開していますが、大気圏突入後はパラシュートと3つのヒドラジン小型ロケットエンジンによって着陸する手はず。流れはすべて事前にプログラムされており、スキアパレッリが着陸にチャレンジできるのは1度だけ。たったワンチャンスをものにせねばなりません。

無事着陸できれば万々歳ですが、スキアパレッリのメインミッションはあくまで着陸技術のデモにあります。ゆえに、もーし何かしらあっても、そこから学ぶことがあるので成果ゼロではないのですけれど。どちらにせよ、来週はESA&ロシア連邦宇宙局にとってドキドキの連続であることは違いありません。成功を祈る!


source: ESA

Maddie Stone - Gizmodo US[原文]
(そうこ)