ルーツは地球なんですけど、生まれは宇宙ですね。

「Asgardia」という国聞いたことありますか? まぁ、ないですよね。だって、今のところはまだ存在しない国ですから、これから作ろうとしている国ですから。それに、そもそも地球の国じゃないんですもん。

先週、ロシアの科学者Igor Ashurbeyli氏が宇宙国家建設を宣言しました。その国の名前がAsgardiaです。

いきなり「宇宙に国を作るぞ!」と言われてもビックリしますが、Ashurbeyli氏率いるグループAerospace International Research Center(AIRC)は本気です。建国理由は、地球に嫌気がさしたわけでも、宇宙を征服しようというのでもなく、いたって平和的。

Ashurbeyli氏は、「宇宙進出が進もうという今、地球の法ではもはや問題は解決できない」と訴えます。国や宗教、文化にとらわれることなく、先進国にも新興国にも平等に宇宙進出の権利を与えるための地球外の場所が必要であり、それを目指すのが宇宙国家Asgardiaです。また、小惑星接近など宇宙の脅威から、地球を守るための場所でもありたいと言うので、Asgardiaの展望は広がります。



Asgardiaの考えに賛同し、自分も国民の1人になりたいと願う人がいれば、けっこうお手軽になることができます。18歳以上であれば、必要なのはメールアドレスだけ。「Asgardiaの人」=Asgardianになりたい人を募集しており、公式サイトから申し込みが可能。17日朝の時点では、約29万人が申し込み済です。

では、Asgardiaはいつ国家になるのか…。実際のところ、物理的にどう地球外に国を作るのか、人をどう移動させるのかなどの具体的なプランもまだない状態です。

また、ネタ元のPopular Scienceも解説していますが、地球に紐づいて活動する限り、それは容易ではありません。国として独立するには国連の承認がいるのです。これは一朝一夕でできることではなく、Asgardiaが国となるのはまだまだ先の話。いや、そもそもなれるかどうかもわかりません。地球とは切り離して、宇宙の中の1つの星としてやっていくなら話も変わってくるのでしょうがね。

普通の人は宇宙国家なんてまだ先の話と感じますが、宇宙進出が進んでからじゃ遅いというのがAsgardiaの考えなのです。…登録、してみるかな。


image by Asgardia
source: Asgardia via Popular Science

(そうこ)