アルゴリズムに任せきりも問題なのでしょうか…。

Facebook上で話題になっているキーワードを表示する「トレンド」機能。国内では未対応ですが、Twitterなどに同様の機能がありますよね。

現地時間10月13日、このトレンドの中にとんでもないキーワードが表示されてしまいました。それが「#RepealThe19th」というハッシュタグ。これは「女性の参政権を廃止しよう」という意味なんです。

「メル・ギブソン」と「ロンドン動物園」に挟まれたハッシュタグ。何気なくFacebookを見ていたら、何事かと驚きますよね…。一体なぜこんなことが起きたのでしょうか。



事の発端は、アメリカの著名な学者であるネイト・シルバーが運営する「FiveThirtyEight」というメディアから。彼は選挙学などを専門とする統計学者で、2008年の大統領選挙では、50州のうち49州の勝者を正確に予測するなど、大変優れた分析力を持つ影響力の高い人物です。

記事の内容は、ヒラリー・クリントンおよびドナルド・トランプ両氏の支持率を男女比で分析したもので、クリントン支持者には女性が多く、トランプ支持者は逆であることを示しています。

これが、どこでどうなったか、「男だけが投票すればトランプが勝つ」→「女性から参政権を剥奪しよう」となった可能性があるようなんです。

以下がその際のツイートです。


And here's if just dudes voted. pic.twitter.com/HjqJzIVwc4

— Nate Silver (@NateSilver538) 2016年10月11日


アメリカで女性が参政権を得たのは1920年のこと。とうぜんのことながら非常に重要なターニングポイントとして歴史に刻まれています。一方で、「平等の国」の代表格のようになった今でも男女間の賃金差は存在しており、フルタイムで働く女性の賃金は、男性の80%といわれています。

このハッシュタグ表示後、ネット上は予想通りちょっとした騒ぎとなりさまざまな反応が見られましたが、多くはまともに捉えることなく一笑に付しているようです。


You laugh now, #repealthe19th
But after election: pic.twitter.com/vaVMsdTzUf

— Rachel Griffin (@rachelgriffin22) 2016年10月13日


このハッシュタグが、トランプ支持者によって作られたのかは定かではありません。トレンドになったのも「こんなくだらないのがあったよ」とか「トランプを倒すためにも、女性は投票に行こう」と話題にした人が多かっただけかもしれません。

奇しくも、Facebookがトレンド機能を人力でキュレーションするのをやめ、完全アルゴリズム化したのは今年8月。もしかしたら、ただ単にFacebookのアルゴリズムがまだイマイチってことなのかも…。

アメリカの選挙戦は激しい応酬で知られますが、来月の選挙当日まで、まだまだいろんなことが起きそうですね。


Facebookの「トレンド」騒動:
○Facebookは記者を捨て駒としか思ってない。中で働いた5人が全部語る
○「Facebook八分」は存在する。元社員が全部語る
○Facebookが保守系ニュースをボツにしていた話は本当なのか? 米上院が調査開始
○Facebook「世論操作してません」議員「よしよし」
○Facebook、人力でニュースをキュレーションするのを止めることに


image by Albert H. Teich / Shutterstock.com
source: FiveThirtyEight

Michael Nunez - Gizmodo US[原文]
(渡邊徹則)