逆境でもめげずにクラウドファンディング!

先日ドイツのエッセンで開催された世界最大級のボードゲーム見本市&即売会の「シュピール(SPIEL 16)」の会場で売上金が盗まれてしまうものの、その次の日に窃盗をテーマにしたゲーム「スティール・ディス・ゲーム(Steal This Game,このゲームを盗め)」をKickstarter上で発表したメーカーが現れました。



窃盗にあいながらもネバーギブアップの精神にあふれるゲームを発表したのは、ボードゲーム・パブリッシャーの「ルディクリエイションズ(LudiCreations)」。

日本のボードゲームショップでもある「すごろくや」の「マイス」の海外版の他、過去にSPIELの会場の出展者としてボードゲームを売ることがテーマの「エッセン(Essen)」というボードゲームをリリースした会社でもあります。


rahdoより


そんな同社が今回発表した「スティール・ディス・ゲーム」は、即売会の会場での窃盗がテーマという、実際の事件を元にした二人対戦型のボードゲーム。一人のプレイヤーは大きな即売会でボードゲームを販売する出展者、もう一方のプレイヤーは出展者のブースから金を盗もうとする泥棒となって対戦します。

泥棒は出展者に見せずにダイス(サイコロ)を振り、盤上にトークン(駒)を置くことで自分の出目に関しての情報を出します。この時、泥棒は嘘の情報を出してもOK。一方、出展者は盤上の4つの金庫のうち1つにお金を隠しながら、泥棒が出目について嘘をついているかを見抜きながら、売り子を移動させお金を守ります。

泥棒は巧みに嘘をついて売り子の気をそらしたり、金庫の中身をチェックしたりしながら、お金を奪おうとするというゲームです(気になった方は英語版のルールをどうぞ)。

プレイ時間はだいたい数分。シンプルなルールですが、お互いの腹の探り合いが楽しそうです。嘘を一発で見抜いてもちゃんと売り子が張り付いていないと、適当な金庫をつかんでいった泥棒が勝ってしまう可能性があるというのが、なんだか皮肉で面白い。

ちなみに本作は窃盗の被害にあった当日の夜に、デザイナーのデビット・タージ(Dávid Turczi)とともに開発したんだとか。プロジェクト・ページ上に動画で公開されたテストプレイの様子がすごく楽しそうなのも心の芯の強さを感じます。

盗まれた3,500ユーロ(約40万円)を補填するために始まった今回のKickstarterキャンペーンでは、「スティール・ディス・ゲーム」の他、ルディクリエイションズの他のゲームが見本市特別価格で用意されています。執筆時現在、すでに1万3000ドル(約130万円)ほど資金が集まっているようです。

販売ではなくあくまで投資なので、援護射撃したい方は、リスクを理解した上でサポートしてみてください。ちなみにルディクリエイションズは、プロジェクトのリスクとして「また窃盗被害にあうかもしれない」と説明しています……そ、そうならないことを祈っておきましょう!


source: Kickstarter, YouTube, Dropbox, imgIX

(傭兵ペンギン)