ヴァイド・ハリルホジッチ監督はメンバー選考が波紋を広げることを予期するように「批判もあるでしょう」と会見の冒頭から口にしていた。

指揮官は10月に開催されるロシア・ワールドカップ・アジア最終予選のイラク戦、オーストラリア戦に臨む日本代表のメンバーに、試合に出ていないプレーヤーを多数選出した。その筆頭が、守護神の川島永嗣だった。

長年、日本代表のゴールマウスを守ってきた川島だが、近年は苦しいキャリアを送っている。スタンダール・リエージュで出場機会を失い、無所属状態が続いた。ようやく契約に至ったスコットランドのダンディー・ユナイテッドでは降格を経験し、今シーズンから所属するメスでは2軍生活が続いている。

もっとも、ハリル監督はチームを活性化させられる存在として期待を寄せている。試合から遠ざかっている点を考慮しつつ、「グループの中で特別な存在になってもらいたい。彼の発言には力があります。チームに良いスピリットをもたらしてくれる。経験もあります。厳しい戦いに臨む上で、彼の存在が必要になってくる」と言及。続けて、「今回の2試合ではメンタルが大事になってきます。だから永嗣を呼びます」と、チームの精神的な支柱となるよう期待を寄せた。

日本代表は10月6日にホームでイラクと、同11日にアウェーでオーストラリアと対戦。ワールドカップ本大会への切符をつかむために、負けられない戦いに臨む。