今夏イングランド2部チャンピオンシップのノッティンガム・フォレストからRBライプツィヒへとわたったFWオリバー・バークの移籍は、イギリスでも話題を呼んだ。19歳のスコットランドの新星はイギリス『ガーディアン』で国内移籍を選ばなかった理由を明かしている。

スコットランド生まれのバークは2005年にノッティンガムの下部組織に加入した。そのスピードやフィジカルから”次代のガレス・ベイル”とも呼ばれ、この夏にはトッテナムやマンチェスター・ユナイテッドから興味を持たれていたようだ。だが、バークが選んだ新天地は、ほかにイギリス人選手がプレーしていないブンデスリーガ、しかも1部に昇格したばかりのライプツィヒだった。

その決断でイギリスのサッカー界を驚かせたバーク。1300万ポンド(約17億円)とされるスコットランド人選手史上最高額でノッティンガムを去った同選手は自身の決断について、次のように説明している。

「チェルシーなどを見ると良いさ。彼らはたくさんのタレントを集めているが、全員レンタルに出され、使われることがない。いくらかの移籍金で獲得されても、トレーニングを2回こなしたところで、クラブが倍の額でほかの誰かを獲得すれば、必要とされている気がしないだろう。考えてしまうよ、『僕がプレーするポジションに、より経験を持つ、評価されている選手を買うのなら、僕を起用することはあるのだろうか?』とね」

プレミアリーグクラブからの誘いには「自分をどれほど必要としているか、僕に出場機会を与えるのかに関して、(話が)浅かったね」と話すバークだが、ライプツィヒのラルフ・ハーゼンヒュットル監督とラルフ・ラングニックSD(スポーツディレクター)からは「愛」を感じたという。ライプツィヒのビジョンに関するプレゼンテーションを見せられた際、「僕が望んでいたすべてが揃っていた…。それを見て、ただスマイルするだけだった」と話している。

バークはライプツィヒでデビュー戦となった第2節ボルシア・ドルトムント戦で決勝ゴールをアシストし、初先発を果たした第5節ケルン戦ではドイツの地で初ゴールを決めている。チームも3勝3分けと昇格組としてはリーグ史上最高のスタートを切った。

しかしながら、バークは加入直後の練習場の様子には戸惑ったようだ。23歳6カ月とリーグ最年少の平均年齢のチームメートたちに初めて会ったとき受けた印象について、以下のように話している。

「初日のトレーニングを訪れたとき、彼らはノッティンガムのU-16チームのように見えたね。でもそれからプレーし始めたら、『やっぱり違う』 と思った。本当にクオリティーが高く、全員素晴らしい技術を持っている。ブンデスリーガではそれらを備えていなければいけないからね」

「今はこれ以上幸せなことは考えられないね。何も後悔していないよ。プレミアリーグに行かなかったことも後悔していない。僕はここで最高の場所、世界最高のリーグにいると信じているんだ」