ピッチの外から見た日本代表は、香川真司の目にどう映ったのか? 6日に行われたロシア・ワールドカップ・アジア最終予選で日本はイラクを2−1で下した。アディショナルタイムまで同点という苦しい展開を経て、山口蛍の決勝弾がさいたまスタジアムに歓喜をもたらした。

本来ならピッチの中で喜びを分かち合っていたはずの男はこの日、フィールドの外から仲間たちを見守った。

「今は勝つことが何より大事ですし、結果を見たら一番大事な勝ちが得れたので良かったと思います」

そう口にする香川は、しかしながら悔しさをにじませていた。所属するドルトムントでポジションを失い、日本代表でも後輩の清武弘嗣や原口元気が躍動する中、出場機会を得られない状況にある。

もっとも、下を向くことはない。ワールドカップへの道は長く、険しい。前進していくためにはフレッシュな力と勢いが必要な一方で、経験がものをいうシーンも訪れる。「選手として一番大事なのは結果を残すこと。そういう意味ではキヨにしろ、元気にしろ、蛍にしろ、本当に素晴らしいと思います」と後輩たちを称賛しつつ、「自分には自分の良さがあるし、キヨにはキヨの良さがある。それは監督が判断すること。今は結果を残した者が残っていけばいいですし、自分が必要になった時にしっかりとピッチで表現できるように準備していきたいと思います」と、求められた時に結果を出すための用意を怠らないと意欲を口にした。

11日のオーストラリア戦はさらに厳しい戦いになると予想される。「どんな状況になるか分からないですからしっかりと練習していきたい。強い相手なので厳しい試合になる。勝ちきれるように準備します」と語った香川は「常にイメージを持って」敵地へ乗り込む。