山口蛍が日本の窮地を救った。

日本代表は6日に行われたロシア・ワールドカップ・アジア最終予選でイラク代表と対戦し、2−1で勝利した。アディショナルタイムまで同点という苦しい展開の中、山口の劇的な決勝弾が決まり、勝ち点3を獲得している。

一躍ヒーローに上り詰めた男は試合後、「こぼれてくるかなと思ってたので、準備をしていた。入ってよかった。(ダイレクトで打つことに迷いは)あまりなかった。その前に(酒井)宏樹のクロスをヘディングでシュートしにいったんですけど、2回目は思い切って振り抜こうと思った。それがゴールにつながってよかった」と、今後何度も振り返られるであろうシーンを振り返る。

チームで勝ち取った得点であり、勝利でもあった。「(得点後にベンチへ駆け寄ったのは)苦しい中だったので、個人というよりチームで勝ち取った勝利だと思う」と話したセレッソ大阪のMFは普段、クールで感情をあまり表に出さない。結果として満面の笑みを浮かべることになったこの日は、忘れられぬ日になったようだ。自身にとって26回目の誕生日となった一日を「(バースデーゴールは過去に)ないですね。東アジア(カップ2015)ではありましたけど、ちゃんとしたA代表の試合でゴール決めたことなかった。そろそろ取りたいなっていう思いもあったので、よかった。ここまで劇的なゴールは正直、今までにないかもしれないです」と振り返る。

海外挑戦を不本意な形で終え、J2に戦いの場を移したことで一時はヴァイド・ハリルホジッチ監督から“戦力外”とも取れる扱いを受けた。しかし、自身の持つクオリティを示し続け、第2戦のタイ戦で日本の中盤を支える屋台骨となった。そしてこの日、誰もが認める勝利の立役者となった。

「でもやっぱり、日本代表が勝ったことのほうが嬉しい」と振り返る山口は、今後もサムライブルーの中盤のキーパーソンになってきそうだ。