6日に行われたイタリア対スペインの試合で、先発出場を果たしていたイタリア代表FWグラツィアーノ・ペッレだが、後半15分で途中交代すると監督との握手を拒否。すると、その態度が無礼だということで代表チームから除外され強制送還されることになった。

ジョルジョ・キナーリャ、ロベルト・バッジョ、アンドレア・カルネヴァーレといったイタリアサッカー界の著名選手の事件を挙げても、抗議、軽率な反応、暴言といった行動がペッレのように追放処分となることはこれまでなかった。

キナーリャは1974年のワールドカップのイタリア対ハイチ戦、フェルッチョ・ヴァルカレッジ監督に対し繰り返し暴言を吐いた。それでもラツィオのレジェンドは1試合をベンチで過ごしただけで済んだ。カルネヴァーレは1990年イタリア大会のオーストリア戦で交代を命じられるとアゼリオ・ヴィチーニ監督を侮辱した。そこで彼のワールドカップは終わったとはいえ、代表から追い出されることはなかった。バッジョはというと、アリゴ・サッキ監督に対し「こいつは頭がおかしい」と言い放った。だがアメリカ大会の決勝へ導いたのも彼であることを皆忘れてはいない。

つまり、イタリアサッカー連盟(FIGC)と代表監督からペッレのような厳しい処分が下された者はこれまでいない。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』によれば、引き分けとなったスペイン戦の終了後、ベンチで事が起こるとすぐに主将であるジャンルイジ・ブッフォンが介入したため、処分の決定にはブッフォンの意見も参考にされたという。

ブッフォン自身もこの件に関し、「ペッレは謝罪をした。喜んで受け入れたい」と発言をしている。つまり、ブッフォンはペッレがマケドニア遠征には帯同しないと言う事実を既に知っていたのだ。そのうえ、ペッレには永久追放の処分となる可能性も残っている。

ペッレの態度を見ると、代表への扉が永久に閉じてしまったと考えるのが多数の意見だ。というのもアズーリ(イタリア代表の愛称)のメンバーからもジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督への握手拒否は好意的に受け止められていないためだ。ダニエレ・デ・ロッシは「明確な規則がある」と話し、チーロ・インモービレは「グラツィアーノは好青年だが監督と僕らへのリスペクトがなかった。チームワークは何よりも大切なんだ」とコメントしている。

チームマネージャーのガブリエレ・オリアーリ氏も「許容できない行動」だと話しており、唯一ペッレを擁護しているのは父ロベルト氏のみだ。「恨みでもあるのか?息子はイケメンで中国で稼いでいてお金もあるからSNSで妬まれるのだろう。まるで殺人事件でも起こしたような騒ぎだ」

いずれにせよペッレの将来は決定事項のようだ。ゲームオーバ―のカウントダウンは始まっているのかもしれない。その先にはフランスリーグで活躍するマリオ・バロテッリの姿が見える。彼も代表FWの座を熱望している。おそらく次の代表戦では招集されることになるだろう。これには注目したい。

(文:Goalイタリア編集部)