セビージャに所属する日本代表MF清武弘嗣は、スペインにうまく順応しているようだ。地元メディア『エスタディオ・デポルティボ』が伝えている。

これまで多くの日本人選手にとって、障害となったのが文化の異なるスペインへの適応だ。過去9人の選手がスペインでプレーしてきたが、大きな成功を収めた者は一人もいない。最も試合に出場したのは、39試合出場を記録したマジョルカに所属した大久保嘉人(現川崎フロンターレ)。しかしながら、3シーズン以上連続でスペインでプレーした選手は存在しない。

今夏ハノーファーからセビージャに移籍した清武は、最終的に11選手を補強した同クラブで2番目の新加入選手となった。日本代表MFの獲得を要望したのはホルヘ・サンパオリ監督ではなく、当時まだ退任が決まっていなかったウナイ・エメリ前監督(現パリ・サンジェルマン)だったとみられる。それにもかかわらず、清武は今季初の公式戦UEFAスーパーカップのレアル・マドリー戦でフル出場。スペイン・スーパーカップのバルセロナ戦でも2試合連続で先発に名を連ね、周囲を驚かせた。

順調なスタートを切った清武だが、突如試練が訪れた。最近はサンパオリ監督の構想から外され、直近公式戦4試合で出場機会ゼロ。再び日本人選手のスペイン適応を疑問視する声も挙がってきた。一方で、クラブ内では清武に対する信頼は揺らいでいない模様。これは今後の戦いに気を引き締めさせるためのちょっとした警告に過ぎないとされる。

なぜなら、清武にスペイン適応に関する問題は見られないからだ。言葉の壁はあるものの、彼は常に写真撮影に笑顔で応じ、明るく振る舞っている。ソーシャルメディアを通じて、セビージャの暑さ(夏には44度を記録)に驚く様子や、市内観光を楽しんでいる姿が発信されている。それは現行契約が切れる2020年まで、セビージャにとどまる意思さえ感じさせるものだ。

その清武がスペインで「親友」としているのが、自転車である。清武はセビージャ市内のレンタル用自転車を試し、市内を回るのに便利だと考え、その後本格的に自転車を一台購入。練習場までは車で移動しているが、今では市内の買い物などには自転車で出掛けているようだ。