マリオ・マンジュキッチのように、どこへ行っても主役の座が当たり前の選手にとって、ユヴェントスでの現在の状況は複雑であろう。本当の事を言えば、出場機会はあった。これまでリーグ戦で6試合、チャンピオンズリーグに1試合出場しているが、これまで無得点に終わっている。

だが、若きアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラにしても、しばらく得点できないでいたのだから、心配する必要はない。とはいえ、先日の代表戦を除き、マンジュキッチがゴールから遠ざかっているのは不思議に思えるのも事実だ。

スラヴォンスキ・ブロド出身の30歳であるマンジュキッチは、マッシミリアーノ・アッレグリ監督のお気に入りだ。監督とは信頼関係で結ばれている。そのため、フロントは高額な移籍金を投じてアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインの獲得を決めたにも関わらず、ヨーロッパのチームから数多くのオファーがあったマンジュキッチを残留させる選択をした。

マンジュキッチ本人もイグアインの加入で出場機会が減ると知りながら、退団に向けて真剣に考えることはなかった。まさに模範的なプロ選手であり、強靭な精神の持ち主と言える。

■中国からの問合せもあったマンジュキッチ

ユヴェントスでの序列は明らかだ。まずはイグアインとディバラ。その次に他の選手が続く。だがパレルモ戦を見て分かるように、アッレグリ監督は全員を「パーツ」として手元に置いておくことを好む。その選択が時には不可解に映ることもある。マンジュキッチについて言えば、アッレグリ監督はイグアインとの共存が可能だと考えている。難しいが不可能ではない。イグアインと共存させることで、マンジュキッチを活かしておける。もっとも、アルゼンチンコンビからのプレッシャーは感じずにはいられないだろうが。

だが、このような状況では退団を考えるのは自然かもしれない。実際、上海申花から身分照会の問い合わせがあった。それでも事情通によれば、マンジュキッチは現在ユヴェントスに集中し、まずは今季を勝ち抜こうと意欲に燃えている。電撃移籍とでもならない限り、進退を検討するのは6月まで延期となるようだ。

今夏、ベッペ・マロッタGMはどんな大会でも優勝を争えるようにチームの補強を行った。1月もその方針は変わらないだろう。マンジュキッチは世界レベルの選手であり、彼の意見も当然聞き入れてもらえるだろう。

坂道は続くが放出が間近でもない。ユヴェントスはマンジュキッチを信頼し、マンジュキッチもユヴェントスを信頼している。