今夏、ボルシア・ドルトムントがフランスのロリアンから獲得したDFラファエル・ゲレイロは26日発売のドイツ『キッカー』で堂々と表紙を飾った。同誌が組んだ特集記事の中で、ポルトガル代表の新戦力はバイエルン・ミュンヘンのDFフィリップ・ラームや元ドルトムントのMFイルカイ・ギュンドアンを思わせると評している。

現在22歳のゲレイロは、今夏にドルトムントへ加入し、公式戦7試合に出場。ロリアンでは主に左SBでプレーし、守備的な選手のはずながら、新シーズンはドイツで3ゴール4アシストを記録している。ドルトムントがこの夏に加えた新加入選手8人の中でもとりわけ大きな存在感を発揮し、新天地で最高のスタートを切った。

ゲレイロが早々と成功をつかんだ要因の一つは、トーマス・トゥヘル監督の起用法にあるようだ。先週の会見では「一つのポジションで固定するには優れすぎる」と語った指揮官は、同選手を主にインサイドハーフの位置で起用している。『キッカー』はすぐさま適応したゲレイロを「ボールを上手く扱い、ミスの確率が低い」と評し、「中盤で守備と同様に起用できる」ことからバイエルンの主将である「ラームを強く連想させる」との見解を述べている。

その一方で、ジョゼップ・グアルディオラ監督が率いるマンチェスター・シティに移籍したMFギュンドアンにも似ていると指摘。「ゲームにサプライズを加え、スペースを見つけ出しつつ、その小回りの利く動きと技術はイルカイ・ギュンドアンを思わせる」と記され、だからこそトゥヘル監督はここ最近8番(インサイドハーフ)にMFセバスティアン・ローデではなくゲレイロを優先して起用していると考察した。

選手本人はゴールを挙げた23日のフライブルク戦後、クラブの公式ウェブサイトで「自分の本来の仕事は得点を奪うことじゃないけど、やはり嬉しい。でも僕にとって一番大切なのは、チームの力になって僕たちが良い試合をすること」と謙虚なコメントを残している。また“不慣れ”な役割については「監督が僕に与えてくれているポジションは非常に居心地が良いよ」と続け、新たな位置でプレーすることに何の違和感もない様子だ。

なお『キッカー』によれば、そんな多様性を武器とする左SBの獲得にバルセロナが動いていたという。同じくスペイン王者がターゲットしていたとされるFWウスマン・デンベレと同様、バルセロナに向かわずドルトムントを移籍先に選んだ理由は、より多くの出場機会を得られると見込んでいたからだという。またミヒャエル・ツォルクSD(スポーツディレクター)はゲレイロの視察のために、2014年以来「数十回」に渡りロリアンに出向いたと明かしたが、早い時期からの関心もポルトガル代表DFの決断を導いたのかもしれない。