ジョゼップ・グアルディオラはマンチェスター・シティにビッグタイトルをもたらすために招へいされた。バルセロナとバイエルンの両クラブに栄光をもたらした“タイトル獲得請負人”は、シティを『正真正銘のビッグクラブへ引き上げる』というミッションに挑んでいる。

長い長いシーズンの船出は、控えめに言っても最高のスタートとなった。

公式戦は10戦して10勝。ピッチ上では、完璧でないながらペップの哲学を反映したフットボールが展開されていて、さらに進化していきそうな雰囲気を漂わせている。

早くも独走態勢を築きそうな勢いを持っているが、ペップをよく知る現アル・サッドの元スペイン代表MFシャビ・エルナンデスも恩師の成功を信じて疑わない。『Goal』の取材に対し、“ペップ・シティ”への印象を語ってくれた。

「ペップは正真正銘の勝者だよ。いつだってすべてを勝ち取りたいと考えている。他の誰よりも、ね。実際、シティは十分な戦力を備えている。達成できない理由は一つもないよ」

「ペップは就任一年目にバルセロナで3冠を達成した。それ以降も毎シーズン、3つか4つのタイトルを勝ち取れるようなチームを作り上げたんだ。リーグやチャンピオンズリーグがより特別な意味を持つことは間違いないけど、彼はいつだって獲得可能なすべてのタイトルを勝ち取りたいと考えている」

さらにシャビはシティがペップの野望を実現できるチームだと述べている。

「マンチェスター・シティの最大の強みは2軍が存在しないことだと思う。長いシーズンを戦い抜く上で、どうしても国内のカップ戦などでメンバーを落として臨まなければいけない試合が出てくる。だけど、メンバーを落としたところで、代わりに起用されるのは『控え』と呼ぶのがはばかられるくらい国際経験豊かでワールドクラスの実力を持っている選手なんだ。毎シーズン、複数のトロフィーを勝ち取るためには11人の選手だけでは不十分だから、(選手層が厚いことは)大きな強みだよ」

ペップは今夏に就任して以降、長年レギュラーとしてチームを支えてきたジョー・ハートを構想外にするなど、波紋を呼ぶ選択をしてきた。しかし、公式戦10戦10勝やマンチェスター・ダービーでの勝利など、目に見える成果を挙げて批判的な声をねじ伏せている。

シャビが指摘するように、シティはワールドクラスのプレーヤーを2チーム分抱えている。ライバルクラブにとって、タイトルを獲得し続けてきた指揮官と、世界有数のプレーヤーが集まるチームの牙城を崩すことは簡単ではなさそうだ。