デビュー戦となったフランスとの親善試合では敗北、続いてロシア・ワールドカップ欧州最終予選の3試合が終わり、ジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督のイタリア代表はやむを得ない部分もあるが、頑張りも足りないのか、未だ本来の力を発揮できていないようだ。

これまで一度もビッグクラブを指揮した経験がなく、68歳にして突然、人生最大のチャンスを手に入れスポットライトを浴びたのだから、理解もできる。

監督が自らの過ちから何かを学んでいるのならば良い。さもなければイタリア代表は2018年ロシア・ワールドカップで決勝トーナメントに進めない可能性が格段に上がるだろう。

残念ながら、これまでの試合においてヴェントゥーラ監督の過ちは非常に多い。スペイン戦の最初の60分間で見せた異常なほどの守備的な戦術に加え、マケドニア戦ではあまりにも多くの若手をスタメンに起用。そもそも適性ポジションではない選手も多かった。

もちろん、念願だった代表の若返りを図るのは素晴らしいことだが、このような形で若手を抜擢すれば、正直な話、選手を完全に潰してしまう可能性すらあることを強調したい。

マケドニアに1-1の同点に追いつかれたシーンでは、マルコ・ヴェッラッティが重大なミスを犯したにもかかわらず、問題にされていないが、アレッシオ・ロマニョーリ、フェデリコ・ベルナルデスキ、ジャーコモ・ボナヴェントゥーラらについても見直すべきだ。

スペイン戦で素晴らしいデビューを飾ったロマニョーリも中盤のカバーが不十分な状況では高い代償を払うこととなった。特に3バックでは能力の限界が見えた。

キエッリーニが負傷離脱している上、明らかな格下を相手に3バックを採用したヴェントゥーラ監督は責められるべきだ。実際、試合中にフォーメーションを従来の4-2-4に戻したところ、上手く機能していた。

このフォーメーションならば、ベルナルデスキやボナヴェントゥーラを先発させた意味もあっただろうが、経験のない3-5-2のインサイドハーフでは攻撃の起点にもなれず、ゲームメイクでも守備でも何の意味もなさない。そのため、悪いことにヴェッラッティが完全に孤立してしまった。

その結果、ボール支配時には必然的にロングパスを選択することになる。ヴェッラッティは8本、全体では70本にも及ぶ。将来的に見ても、望ましいとは言い難いプレースタイルだろう。

本来イタリアが誇るべき守備においても、ヴェントゥーラ監督の指揮下では上出来だったとは言えない。マケドニアに対し、自陣のペナルティーエリア内で13回もチャンスを許した。打たれたシュートは枠内に6本、枠外に4本と明らかに多すぎる。

ヴェントゥーラ監督は試合後、言い訳気味にこう説明している。「以前もそうだったが、試合の準備に3日間しかないと非常に難しい。4-2-4の形を完成させるためにも、もっと時間が必要だ。サッカーをやっている人間なら一日二日で仕上げることはできないと分かるはず」。

確かに事実だが、イタリア代表監督であれば時間がほとんどないのが常。ヴェントゥーラ監督の宿題は過ちから学び進むべき道を選択すること。評価されることを目的とせず、自分の選択をしたのならば、失敗は許される。評価とは結果があってこそついてくるものだ。